代替え案…会議。
お久しぶりです。
長い間ご無沙汰しておりました。
ぼちぼちとですが、書き進めていきたいと思います。
皆さん集まりました…ね。
現在、この部屋には
ソファーに腰掛け、私を膝に乗せようとあの手このてで頑張っているお爺様。
先ほどから何やら思案顔な叔父さん。
急な呼び出しに何が起こるのか・・と不安そうなシャルロッテさん。
いつでも相変わらず美しい我が女神ことお母さん。
そして、なんとか男前を持ち直した・・お父さんがいます。
「あなた達にも何か良い考えが無いか聞かせて欲しいのだけれど…」
集まった皆さんにお婆様が意見を求めています。
ちなみに、すでに大まかな事は皆さんにはは説明済みです。
もちろん…お婆様が。
「ちょっといいかな…?実はかんたんじゃないか?!」
叔父さんが早速動いた!ナイスだ!
何か思いついたらしい…
さすがっす。
かっこいいぞ〜さすが次期当主!!
其処らのただの馬バカではないハズだ!
「リコには魔道具のブレスレットがあるじゃないか!!
あれに比べればそこらへんのヘタな宝石なんかクズ石だよ、
あれほどの貴重なものなんか滅多に無いんだから我が一族の威厳は保てるんじゃないのか?
簡単だろ・・」
おおおお。
そういえばあれって国家予算並みのお値段するんでしたっけ・・
いいかも〜!
叔父さん。言い切りましたね〜
そして、どや顔 ですね〜
「ダメよ〜」「ない…わ」「却下!」
えっ?早っ・・女性陣。
電光石火のごとしダメ出しですね〜
「お兄様。あんなもの一部のマニアにしか価値が解らないわよ。」
「私もそう思います。ビクトール様。
女性には価値がわからなければ値段など意味がありませんわ」
「そうね。
それ以前にドレスアップしている時に皮のブレスレットなんて
見た目にもそぐわないわね。
愚策よビクトール!馬バカもほどほどにしなさい・・却下。」
お・・叔父さん。ご愁傷様です。
女性陣にボロかす言われて凹んでます。
わ・・私はいいんじゃないかと一瞬思いましたよ〜気落ちしないでね〜
叔父さん!ファ・・ファイト〜
でも、本当にいい案だと思ったんだけどな〜。ドレスコードに引っかかるのか…
んん。ドレスといえば…結婚式の二次会で確か。
小百合が作ったレースのチョーカーだ!!
そうだ!!あれつけて行ったら確か・・可愛いって好評だったんじゃなかったっけ?
それに、レプリカだったけど、ダイヤみたいのもついてて高級感もあった!
これって、いけるんじゃないでしょうか?
幸い、お婆様のとこにはレースが山ほどあるし!材料には事欠かない!
はい。はいはいはーい!挙手です。
お婆様!いい案が浮かびましたよ〜
リコです。リコをご指名ください!
「リコ?どうしたの?」
「はい、お婆様!
レースのチョーカーはどうでしょう?
レースなら重くないし…可愛いいし
チョーカーに、お婆様から頂いたエメラルドをつければ見栄えも良くなると思うんです。」
「・・・・」
駄目ですか?無しですか?却下ですか?
む・・無言はどっちなんですか?
女性陣〜。
何かアクション下さい・・リコは泣いちゃいますよ〜
「そのチョーカーとやらが、どんな物なのか分からないけれど・・
ネックレスの代わりっていう事は、首元に着けるのね?
レースと宝石ね〜どちらも美しいし、やってみる価値はあるわね。」
「はい、リコちゃんならレースのリボンだけでも可愛いいですよ!きっと最高に可愛くなります!」
「もちろんよ!リコは何でも似合うから可愛いに決まっているわ〜。
いゃん。楽しくなっててきたわ〜レースかぁ・・うふふ。
それ、私が作るわ!
お母様!急いでレースを選びましょう!」
おおおお。皆さん笑顔ですけど・・これって採用ですか?
ふふふふふ。ふふ。ふ。
やりましたよ〜リコはやりました!やってやりました〜
この苦境を打破ですよ〜
このまま追い風に乗って苦境も乗り越えちゃいますよ!
ふふふふふふ。
「そうね、急がないと明日に間に合わないわね!
レースが決まれば、それに合わせてドレスも選びなおさなければいけないわ!
ミーナ。事前に選んだドレスは何着?」
「3着です。すみませんお母様。
不測の自体に備えてもっと選んでおくべきでした。
ドレスも選び直しですね。」
ええええええ〜っ。お母さん・・マジですか?・・選び・・なおす・・
また・・あの着ては脱ぐをくり返すわけですか・・
「では、私とミーナでレースを選ぶので・・シャルロッテ。
ドレスの手配を・・
・・そうね。50着ほど厳選しておいて。」
「はい。お義母様。喜んで!」
シャルロッテさん。瞳がキラキラしてます。
そんなに見つめられると溶けちゃいます。熱いです。
リコは生ものですよ〜
皆さん・・乗り切ったつもりでしたが、私の試練はまだまだ続く様です。
私の明日はどっちだ・・
気づいたら明日の夕方ぐらいになってないかな〜
・・猛烈に折り紙が恋しくなってきました。
男性陣ははたして必要だったのか?
お爺様とお父さんは出番なしでした。