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リトライ中です。多分…  作者: うるうる
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初遭遇って難しい…

それはお昼ご飯を終えてウトウトしていた時だったと思う。


いつものように庭の見えるリビングルームの絨毯に、お気に入りのクッションを置いて

お昼寝の準備に取りかかろうと思っていた


今日はよく晴れていて午前中に干した洗濯物をお母さんが庭先で取り込んでいる様子が見えた。


あ〜洗濯もう乾いたんだな〜 お母さんの髪の毛サラサラだな〜

とか考えながらクッションを両手に持ってトテトテと移動する。


その時、お母さんの元に茶色の【何か】が駆け寄って行くのが見えたのだ…


一気に眠気が飛んだ!


(今まで3年間は動物らしきものを見たことがなかったのだが…その反動か?

心持ち身体が小刻みに震えはじめている気がする。)


何だ!犬がいるじゃないか!


私はかなりの犬派なのだ!

猫も好きだが、やはりあの忠実なうるうるお目々は最強だ!!



お母さんがしゃがんで犬の頭を撫でているのが見える…コリー犬に似ている。

ラッシー…名犬ラッシーじゃないですか?


何あれ めちゃくちゃ可愛いんですけど〜〜 モフりた〜い


そうと決まれば庭先までダッシュだ〜! と…ふと思った


初めての動物遭遇


子どもって初動物にどう接してたっけ?

え・え え〜わからない てか…何も浮かばなかった。


結局、庭に飛びだすことも出来ないまま時間だけが過ぎていく


焦るな!よく考えるんだ!

このままではモフモフのチャンスが…

っていうかこのままでは次回に持ち越す恐れがある。…次回っていつだ⁇

3年で初遭遇なんだぞ〜

家族と精霊さんしかここにはいないんだぞ〜

どういう仕組みなのか鳥一羽、虫一匹も飛んで来ないんだぞ〜

そこにラッシーだ!!これは奇跡に等しい…次は無いかもしれない。


泣きたくなってきた…奇跡を逃せば絶望しかないではないか。


明日からのブルーな自分の姿が想像できる。毎日後悔の涙に暮れるのだ…

お母さんの真っ直ぐでサラサラな髪の毛を弄りながら

いい匂いに包まれて柔らかさを堪能しつつ眠らなければ癒されないかもしれない。

お兄ちゃんにハグされて頭をナデナデ、お子様特有なくるんくるんな私の髪にブラシを通してもらい、

いつものように極上の微笑みでおデコにチューしてもらわなければ…

たまにはお父さんの上腕二頭筋もにぎにぎしてお膝の上に座って腹筋にハグ、長い指に筋張った手をナデナデして、浮き出た血管をぷにぷに押して…


あっ ! いつの間にか煩悩の世界にはまり込んでしまっていました。


ラッシーは⁇…いました。


目の前に!! さすがに久々の(3年後し)うるうるお目々は破壊力抜群です!ハートを撃ち抜かれました〜


妄想中な私がボーッとしていたのを、お母さんは寝ぼけていると勘違いなさったようで、抱っこしてくれていたようです。そして、目の間にラッシーがいるわけですね。


私が現実に引き戻され、ラッシーの可愛さにメロメロパ〜ンチ状態なのを見て

お母さんはまたまた勘違いなさったようで

「怖くないよ〜この子はアビ、おとなしいのよ 」とナイスアシストをしてくださいました。


お母さん 愛してる〜 スキスキ〜

もちろん一度お母さんの首筋に両手を回して抱きつき愛情を示します。

そしておずおずと手を差し出してみました。もちろんラッシーに!


最初が肝心ですよね。確かニオイを確かめるはず…そしてペロッと〜 キター!!

免罪符をいただきました。私の顔面は崩壊中デス。笑みしか出ません。

後はモフモフ祭りです。


さすがおとなしいとお母さんから高評価のアビ様です。

3才児の私より大きいのに、何をされても動じていらっしゃいません。

お母さんの許可をもらって最終的には一緒にお昼寝しました。

(もちろんモフモフに包まれる幸せを堪能しながら)


あーお母さんによるとアビ様はいわゆる使い魔らしいです。

お母さんのお祖父ちゃん⁉からのお使いでいらしたみたいです。

見たこともない曾祖父さんですがアビ様をお使いに出してくれた時点で高評価デスね…。
















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