ある日…私の主はとても可愛らしい。(しもべ視点)
煮詰まっていたので気分転換で視点を変えてみました。
リコちゃん誉め殺しの話になっております。
私の主はとても・とても可愛らしい!!
他と比べようもないほどだ…
だいいち、比べようなんておこがましい限りだ!
主以上の者などこの世に存在しない。いや…あり得ない。
そして、この世界で見た最初にして最高に美しいお方だ!!
容姿が美しい人は数いれど
(実際、主のお母様やお父様。お兄様【ジークフリート様】も美しい。
そして、ジークフリート様に仕えるように指示されてから、
仕える傍らで興味を引く美しい人もいたが)
主は別格だった。
特に私が惹きつけられてしょうがないのが
主の髪と瞳だ!
明るめの金髪は輝いていて、日の光にも負けない。
いや他が霞んで見える。
そして、絹糸の様に柔らかいのだ。
初めてその御髪に触れさせてもらえた時は感動した。
絡まって死んでしまっても本望だと思った。
そして、エメラルド色の瞳だ!
見つめられるとうっとりしてしまう。
いつもは意思の強そうな強い視線を放っているのだが、
笑う時には何とも云えない。
柔らかい。優しい。総てを赦して貰える様な暖かい光を放つ。
魔眼だ!
きっと魅了眼だ!
この方の目に留まるなら何だってヤレる・・・そう思わずにはいられない。
出会った瞬間から視線を逸らすことが出来なくなった。
今思えば
あの時は、ただ単に初めて見る綺麗なもの、美しいものに興味があっただけかもしれない。
実際、初めて主のお父様を見た時もしばらく興味をもった。
しかし、やはり最初から主は特別だったのだろう
眠ってしまったのにも係わらず再び私の興味を引いた。
その可愛らしさで…
私は主が目を覚ますまで、側を離れる気にならなかった。
いや…離れることが出来なかった。
そして、主に名前を呼ばれ、それが自分だと認識した瞬間。
世界が変わったのだ!
それこそバラ色に!
この感動は伝えることは難しいと思う。
本当に幸福感に包まれた夢のような瞬間だった。
それまで人の言葉も理解していなかったのだが、瞬間で総て理解できた。
言っていることが解る。
名前を付けてもらった事でレベルも上がったようだ。
そして、私は【親指姫】はこの子から離れられない。
離れない。
私はしもべとなったのだと・・・
私はしもべとして過ごすようになってまだヒヨッコだが
最近ますます主への愛おしさが増してきた。その先に限界がみえない。
今では、主に話しかけられるだけで恍惚としてしまう。
それで怒られるのだが、その姿がまた堪らなく可愛いのだ!
主はよく
「私は女王様じゃないぞ!その締まりのない顔を何とかしろ!」と指導してくださる。
女王じゃないのはわかっているが、いつなっても良いと思っている。
素晴らしい我が主が頂天に立つのは
人類にとっても良いことだと思われるからだ。
しかし…待てよ!!主はすでに女王を超越したところにいるのかもしれない。
そんな主が、昨日からどうも様子が変だ…
ペンを片手に紙をじっと見つめてウンウン唸っている。
今までも難しい顔をしていることがあったが、こんなに長引いているのは初めて見る。
昨日の朝は変わった様子はなかったのだが、
ジークフリート様と夕方帰ってきた時にはこうなっていた。
そして、今日も続いている。
何だ!?何が主を困らせているのか?
主が苦しんでいる姿は心苦しい。
何とかならないものか?
リコちゃん親指姫に愛されてますね〜
そんな親指姫に次話ではお手伝いさせようかと思っています。
まだ、書き始めてないので、どう絡ませるか思案中ですが…
視点を変えるて書くのも面白いものですね〜
使い魔ちゃんとか家族の視点でもいつか書いてみたいですね。