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悪夢の始まり
夢を見た
どこか懐かしい夢
瓦礫の街
僕と少女はお互いを見るように立っていた
少女は微笑み僕に語りかけた
「大丈夫何も心配はいらない」
僕はその言葉を聞いて懐かしくて懐かしくて泣きそうになった
しかし泣かない、正確には泣こうにも声がだせなかったし、涙もでなかった
少女がまた僕に語りかけた
「あなたは強い人、何度も心が折れても、様々な世界で色んな人の未來を守るため立ち上がり戦って、戦って、戦っただからもう休んでいいのよ」
少女は僕に向かって歩いてきて、抱きついてきた
少女はさらに語りかけてきた
「大丈夫、もう戦わなくていいの、戦ってもあなたが傷つくだけなんだから、あなたが傷つくなら戦わなくていい、私はあなたが一番大丈夫」
そして少女は言った
「だって私は貴方の―――なのだから」
次の瞬間夢から覚めた
そして僕は牢屋にいた。