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2話

突然ステイルのいる場所に影ができた。


あの鷲…国王様のか!?

舞い降りた鷲の足に括られていた文書を取り外し、何があったのかを確かめる為に文書を開いた。


「おいおいおい…、マジかよ。」


『ステイルへ

我が国から少し遠い場所にある黒の国が大軍でこちらに向かってきている。

今のところ何の為に国へ攻めようとしているのかは不明だ。

そこで、お前には私の護衛に就いてもらう。

お前がなんと言おうとなってもらうからな。

国王命令だ、ざまあみろ!

…というのは冗談で、本当は俺の護衛に就くっていう兵士達が少し頼りない感じなんだよ。

という訳で頼む!


追伸:この手紙、開いて2分後に燃え始めます☆』


ボッ


………。


「ふざけんなよあのクソ国王!何が冗談だよ!!あんな手紙の書き方だから王様に見えないだとか言われるんだよ!!」


燃えていく手紙に悪態をつく。

そんなステイルをじっと鷲が見つめる。


ここからだと王様の所は少々遠い。

ステイルは鷲に近づき、鷲の足に一つ大きめの宝石を持たせた。


「コイツをあのクソ国王の所に届けてくれ。早めにな。」


鷲は大きな翼をゆっくりと羽ばたかせ、大空に飛び立った。

足の宝石を輝かせて。


遅れをとったな。

鷲を見送った後、ステイルは先程出会った彼女の元へと飛び出した。


「何してんのアンタ達。石の国の連中じゃあないね。」


彼女は驚いている。何故ここにいるのかと言うかのような顔で。


「お前、何者だ。ここの国民か?悪い事は言わん、そこの娘をこちらに差し出せ。

そうすれば命は助けてやる。」


黒い鎧のやつらは彼女を狙っていた。

数じゃ分が悪い…!


『石の力借りて!協力してくれる!』


彼女の声だ。

どうやらヤバイ状況って事は理解しているらしい。


「悪いが…そうはいかねぇんだ、よっ!!」


ステイルが魔法を放つ。

それと同時にそこら中の宝石や鉱石から突然光が放たれた。

目くらましになる。

彼女の腕を掴み、叫んだ。


「逃げるぞ!!」


「!!?」


突然腕を引かれて驚く彼女を気にしながらも全速力で森の中を走る。

そして、石の国へと続く近道へと入っていった。


黒い鎧のやつらは悔しげに声を漏らす。


「くそ、逃がした…!」


その後、黒い鎧のやつらも姿を消した。


*************


「っはー、逃げ切った…。」


息を切らしながら森を抜け、二人とも森の入り口にへたり込んだ。

彼女にも相当な無理をさせている。


「ごめんな、走らせて。」


彼女はコクコクと頷いた。

流石に喋る気力は無いらしい。

名前を聞いておかないと。


「お前の名前は?俺はステイル。お前も宝石の力を使えるからビックリしてさ、

良かったら似た者同士仲良くしようよ。」


彼女は目を丸くした。

その後すぐにクスッと笑を漏らした。


笑った…以外と…


「ルフィア。名前、ルフィア。似たノモ同士、仲良く!」


今度はさっきの笑顔よりも明るい笑顔だ。

懐かれた。

でも、言葉は慣れてない。


ぐぎゅるるうぅ~


「…腹が、減ってるのか?」


ルフィアと名乗った彼女は大きく頷く。

物凄いお腹の音だったのでかなりお腹が空いているのだと思われる。


「じゃあ、俺のとっておきの店に行くか!」

「行く!とっておき、行く!!」


二人は城下町の方へと歩き出す。

王様の護衛は飯の後だな。

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