そばで聞いて
そばで聞いていてね・・
とっておきの言葉は言えないけど
ささやく声が
吹き抜けの天井まで到達して
そのあとは
折り返しでわたしの耳元まで
戻ってきた
不思議と元気な声で返ってきたから
とても安心した
すれ違いの日々が続き
わたしはそれを今夜
確かめてみたかった
「わたしの存在は、いったい・・・」
いつものわたしなら
そこで止まってしまうのだけど
今夜のわたしは、
わたし中の殻を破りつつ・・・
「わたしの存在は、いったい
あなたにとって
どこにあるんだろう」と
今度は天井に向けてではなく
あなたのココロに向けて
言ってた
すれ違いは、あなたも認めているところ
いまさら・・
そんな展開を予測しつつ
「だけどね、
お互いの良いとこ、悪いとこを
いま、ここで
ハッキリさせて、おきましょう」
わたしは語る
今度もあなたのココロの奥に
どうにか届くように
「あなたには
わたしのいけなかったところを
言ってもらいながら」
わたしは、それで
落ち込んだりもしないし
ましてや、怒ったりもしない
そう、そんな感じでいる
今夜が長いなんて
いったい誰が決めたことだろう
そんなことは
まったく、無いというのに
お互い、そばで聞いてもらいながら