壊れゆく世界・・・
僕は祈った・・・
両手を合わせてジッと祈る
「もう僕を苦しめないで・・・」
その声はきっと神様に通じていると信じて・・・
僕は年々弱ってきている。それは一目瞭然で、誰の目から見ても絶望的な衰弱の仕方だった。
僕にあるはずの免疫力は既にその機能を終え、ポッカリと開いた穴の様に空洞になってしまっている。
次いで、僕にあるはずの抵抗力も次第に薄れて自力では機能しなくなっている。
絶望・・・
その言葉が本当にシックリくるあり様だった。
音も無く、色も無く、見上げる空は空虚で僕はポロリと涙を流す。
「もう、許して・・・」
答えがないのが分かっていても、僕は空に向かって叫び続ける。
僕はもうこれ以上、動けないよ・・・?
なんで助けてくれないの?
神様、僕を見捨てるの?
数え切れないほどの想いが僕の心に浮かんでは、言葉になる前に消えていく。
「助けて・・・」
最後に掠れていく声が空しく辺りに響くと、僕は身体が裂けるような苦しさの中でもがき続け・・・
そしてー
世界は終わった・・・。僕は46億年耐えたんだ・・・。もう、いいよね?だから・・・許して・・・