表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私とカレンダー

作者: ダビマン

ラジオ大賞応募用に書いてみました。

 月曜日。


 アナタは眠そうな顔をしながら、私と挨拶をする。もう少し早く寝れば良いのに。と私が言うとコイツは決まって、へへへ。と笑う。へへへじゃあ無いのよ。と私はそう思うけれど、その間の抜けた笑顔を見ると、吐息と一緒に言葉が消えてしまった。


 火曜日。


 今日はバイトの日。片田舎のコンビニなのに、日暮れ前には人が波の様に押し寄せる。


 私の時給を軽く超える商品を、何食わぬ顔で購入していく人達を見ていると、自炊をしなさいよ。と思ってしまう。……そしてコイツもちゃんと自炊をするべきだと思う。


 水曜日。


 今日は何も無いので、一緒に下校する。寒くなって来たね。と言われたので、そうね。と私は返事を返した。


 彼とは、特に何も話す事は無いけれど、同じ方向に向かって、同じ歩幅で歩いた。


 木曜日。


 今日は、アイツのバイトの日。なので私は一人で帰る。白い吐息が眼鏡を曇らせ、夕暮れの町を白く染め上げる。『七時に休憩。アイス食う?』こんな日に、アイスを食べる馬鹿が何処に居るのだろうか?と私は思うが、人に奢って貰って食べる物ほど、美味しい物は無いのである。


 金曜日。


 今日は、私立図書館で勉強をする日。珍しく静かに勉強をしていると思っていたら、彼は眠っていた。


 これで、私よりも成績が良いのだから、腹が立つ。なので、油性マジックでおでこにホクロを書いてやった。


 土曜日。


 学校はお休み。昼からバイトだ。


『何時に終わる?』バイト中に連絡をしてくるこの男は、本当にお馬鹿では無いだろうか?と思う。そう言って、バイト終わりにヤツを怒ったらへへへっと笑っていた。


 本当に、どうしようも無い……。


 日曜日。


 今日は、特に何も無かったハズだった。


『これ、可愛いくね?猫好きだったよね?』……私は猫よりも犬派だ。


 そして只今、真夜中の三時四十五分。


 動画を送って良い時間では無い。『寝ろ』と送ったら『了解』と返ってきた。


 こんな時間に起きていると言うことは、アレはいつもと同じく、眠そうな顔でへへへと笑うのだろう。そして私もソッと息を吐くのだ。


 そう。明日も、これからもきっと……。


お話しは彼女目線で進みますが、夕食をコンビニで買っていたり。夜まで仕事をしていたりと、隠れている彼の人物背景等を探して楽しんで貰えたら嬉しいなぁ。と思います(*^_^*)


そもそも二人の関係は?等もw



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ