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ヒロインの母⑮

それから程なくして村へと着いた。馬車を村の出入口付近に停め、私達は村長夫妻と挨拶を交わしに村長の家へと訪ねた。


村長夫妻は融和な笑みが似合う老夫婦で、貴族が訪れた事に大層驚いていたが私が事情を説明すると納得だというように頷くと私達の滞在を快く許可し、更には「昼食を摂られていかれませんか」との提案まで。


善意からの提案を断る理由もなく、私が「是非に」との返事を返すと村長夫妻は柔らかく笑うと村長が「準備が終わるまでの間、我が家の居間でゆっくりしていってくだされ」との言葉を残し、後の事を村長夫人に頼んで自身は準備を行いに家の中へと消えて行った。

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