ヒロインの母⑮
久しぶりです!
あれから数時間。馬車に揺られながら私達は何事もなく進むことが出来ていた。
メイアは慣れない馬車移動で酔ってしまったのか、具合悪そうに私の肩へと頭を乗せた。
私は肩から膝の上へと頭の位置を変え、仰向けに近い状態にするとメイアの頭を撫でつつ御者に最寄りの村に立ち寄るように指示を出す。
それから程なくして村へと着いた。馬車を村の出入口付近に停め、私達は村長夫妻と挨拶を交わしに村長の家へと訪ねた。
村長夫妻は融和な笑みが似合う老夫婦で、貴族が訪れた事に驚いていたが私が事情を説明すると納得だというように頷くと私達の滞在を快く許可していただいた。
その際、村長夫妻から「昼食を摂られていかれませんか」と提案された。
善意からの提案を断る理由もなく、私が「是非に」との返事を返すと村長夫妻は柔らかく笑うと村長が「準備が終わるまでの間、我が家の居間でゆっくりしていってくだされ」と言い、村長夫人に後の事を頼むと自身は準備を行いに家の中へと消えて行った。
身分が高い人がそれより下の奥さんを夫人と呼ぶのはどうかな?と思ったけどしっくりきたからこれで行く事にしました。




