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ヒロインの母➋

結婚を果たすと共にアンバー様のお義父様は爵位を譲り、お義母様を連れて領地へと行ってしまわれました。


その時にお義父様がおっしゃられていた「夫婦の時間を楽しむつもりだ」とのお言葉にはお義母様への愛が感じられて、思わず笑みを浮かべると共に将来は私達も、と早過ぎる未来計画を夢想しました。


改めてこんなに愛し合ってるお二人の一人息子であるアンバー様と結婚できて私はとても幸せな気持ちで一杯になり……ふふ。


妻として、また侯爵夫人としてアンバー様を支えて行く日々は慣れない事もあったけど、幼い頃から教えられた教育のお陰で恥じ入る事のない侯爵夫人としての役目を果たす事が出来ました。


侯爵夫人になってから初めて私的なお茶会で親友の方達を招待した時は改めて結婚のお祝いの言葉をいただきとても嬉しかったわ。


夫婦生活が変わった事がもう一つあるの。それはアンバー様をアナタとお呼びするようになったこと。


初めてお呼びした時はアンバー様は顔を赤く染めて顔を逸らすなんてとても可愛らしい表情を見せてくれたのだけど、段々と慣れてしまってお呼びする度に逆に笑顔を向けてくださるようになって私の方が顔を赤らめてしまう側になってしまったの。


とても幸せな日々を過ごしていたある日、私のお腹の中に赤ちゃんが宿ったとの医師の診断結果が下された。

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