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どん底からの➌
もしかしたら続きやるかも?
果たして、彼の行った事が無駄だったのか。
それは誰にも分からない。
だがしかし、このまま終わらせてしまうには惜しい。
だから、手を貸して上げよう。
その答えは彼自身で見付ける必要がある。
その為にはまず、邪魔者を消さないと、ね。
____
ギュユウウウウウウウ!!
辺り一帯に叫び声が轟く。
その声は苦しげで、その後すぐ倒れる音が聞こえて来た。
何が起こっているんだと思った。
私の見えない所で知らない出来事が起こってる。
今すぐにでも確認したいのに確認できない私が恨めしい。
トン。
靴音が鳴る。私の近くだ。
いったい誰が来たのだと思っていると声を掛けられた。
「お久しぶりです、王子様。貴方を助けに来た姫の登場ですよっと」
姫?誰の事を言ってるんだか。
お前は姫なんて柄じゃないだろうに……
「なあ、ルジスト」