表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷探偵と異世界からの依頼  作者: ドロップスター
1章 異世界初心者の最初の4日間
8/67

打開案


勇者の詳細を聞いてみると以下の事が判った。

・女性

・年齢は見た目通りなら10代後半から20代前半

・魅了スキルは男も女も魅了する。(ミスター・オトンとモヒカンが割り出したレベルは10。この世界で最大の数値。)




「勇者に会いに行く事は簡単です。彼女、誰でも会える勇者を謳い文句にしてますから。」

アイドルかよ!その勇者。


と心の中でツッコミをしていると壁の方からモゴモゴ聞こえた。

よく聞き取れなかったが、

「ヤヤの旦那は魅了・誘惑耐性持ってるんですよね?」

っと言ったのだろう。(多分)


「ヤヤさん、魅了・誘惑耐性スキルは?」

とミス・アルディス


「魅了・誘惑耐性は無いですね。変わりになるかわかりませんが、特殊な条件で発動する固有スキルを保有してます。しかし自分でも全てを理解できてないもので・・・。」



「ちょっとステータスを見ていいか?」

とミスター・オトン。


「どうぞ。」

ミスター・オトンからは当然、敵意は感じられないので、鑑定スキルを弾く事はないだろう。


「成る程。確認だが、条件は対象に触れさえすれば良いんだな?」

「ええ、その筈です。」

「そうなると相手に触れる(第1条件)をクリアしても対象の敵意や悪意(第2条件)次第だな。」

ミスター・オトンの見立て通りなら条件を満たせば勇者のスキルを弾く事が出来きるみたいだ。


しかし、どうやって発動条件を満たすか。

近づくだけで魅了が決まれば即終わり。

そもそも勇者が、俺に対して敵意や悪意が無くても終わり。

それでは洒落にならない。

さて、どうしたものか・・・。



「ヤヤさんはスキルを2つ以上お持ちですか?」

「はい。持ってます。」


固有スキルの無限収納箱とS-KILL(スキル)の2つだけだがな。


「それなら私の固有スキルを使えばいけると思います。」


ん?どういう事だ?

スキルが2つあるなら何とかなるのか?

取り敢えずアルディスの固有スキルについて聞いてみることにした。


「どんなスキルなんですか?」

「一時的ですが、触れた相手のスキル又は固有スキルを自身が持つスキル、固有スキルと入れ替えるというものです。

オトンおじ様かあそこの壁(モヒカンの聖職者)の耐性スキルを借りるんです。」


「それを使ったらお嬢は・・・」

ん?何かデメリットがあるのか?

ミスター・オトンが慌てている。ナイスミドルが崩れる位に。


「オトンおじ様、この際、()()()は気にしません。数日で治りますし。」

ああ、何かあるんだな。




さて、どう勇者に触れようかと考えていたら

壁に埋まっていた聖職者(モヒカン)が壁の中から出てきた。

「あ、勇者の嬢ちゃんなんすけど、今日の昼から広場握手会やるとか言ってたッス。」

それ、完全に勇者じゃなくてアイドルだろ!

というより握手会(その情報)どこで仕入れたんだ?


「それと旦那、ボスの副作用の話なんですがね、一時的・・・」

また余計な事を言ったなと思ったらモヒカンは、再びまた壁に埋まっていた。



「後は私がヤヤさんに触れればスキルの交換ができます。とりあえず握手会場に行きましょう。にぱー☆」


探偵は、目の前にいる小柄で可憐な幼女ハーフエルフを怒らせない様にしようと心の中で誓った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ