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人探し3
「あの方と何処かで会ったか、そういった世界に行く力があるんですね?」
良かった。
探し人が俺だという事に気がついていない。
「繰り返しますが異世界なんて行った事ないです。」
彼女はテーブルの上に置いてある端末を凝視していた。
「ちょっとタブレットを借りますね。」
!?
「この端末内のアプリケーション見た事ないですね。カメラ機能でさえ一般のものとは違うようですし。それに、パッと見た感じ、端末の見た目は最新型ですけど知ってる物とは違うし・・・自作ですか?」
「ええ。作ったのは知り合いです。仕事で使うから用立て貰ったものです。」
まぁ、知り合いは女神なんだが。
「なら、助手にして下さい。アイドルを辞めて無職ですし。」
いや、何でそうなる。
「雇えませんね。うちはご覧の通り人は来ません。」
閑古鳥がなく状態なので人を雇う余裕なんかない。
「貴方の近くに居れば見つかりそうな気がするんです。あ、給金は無くてもいいです。一生遊んで暮らせる位の貯蓄はあるので。私が求めるのは彼との再会のみですから。」
どうしてそんなに再開したいんだ?




