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迷探偵と異世界からの依頼  作者: ドロップスター
1章 異世界初心者の最初の4日間
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便利な端末

依頼主(ミス・マリー)から支給された端末の内容はこんな感じだった。


地図アプリ

〈地図作成LV.10〉

・現在地の表示

・目的地の表示

・地図の拡大縮小

・動植物の表示

(〈叡智の書LV.10〉により未踏エリアなしの完全な地図を表記)

(〈言語理解LV.10〉により貴方が読める文字になってます。)



翻訳アプリ

〈言語理解LV.10〉

・知らない言語を話せる。

・知らない言語を書ける。

(〈叡智の書LV.10〉により古代文字にも対応)



百科事典アプリ

〈叡智の書LV.10〉

・この世界の物事に関する情報が記載されている。(〈地図作成LV.10〉により世界各地の様子がリアルタイムで閲覧できます。)

・新たに何かが誕生すると自動で加筆される。

(〈言語理解LV.10〉により貴方が読める文字になってます)


どれも自動で発動するわけではないようでアプリを起動させる必要がある。


憶測に過ぎないが、依頼主(ミス・マリー)が俺の身を案じてスキルを端末のデータにして貸してくれたのだろう。


実質スキルを3つも貸し出してくれるのは大変有り難い。



電池のアイコンではなく魂のアイコンが表示されており95%と出てるんだが・・・。

一応、取扱説明書も付いてるので読んでみた。

読んでわかった事は、この端末は俺の生命エネルギー(HPやMP、精神力等)を使用して動かしている。

0%になると気絶するとの事。

生命エネルギーは寝れば回復するそうなので心配は要らないらしい。

必要な時だけ使うとしよう。

敵がいる前で気絶とかしたらそこで終わりだからな。

物理的に大破した場合は、1日経てば修復するらしい。

そんな事は無いようにしないとな。

借り物なんだから。


街を探すのに必要な地図アプリを起動。



現在地表示をすると

〈ゴルディア王国ゴ・リラ草原〉と表示された。

〈ゴルディア王都〉と〈ナリラットの街〉の間の草原だそうだ。

目的地まで後、南に1キロと表示も出ている。

表示が大きいのでおそらくだが、ゴルディア王都の方だろう。

どこまで正確な地図かはわからないが、地図上ではこのまま真っ直ぐ行けばいいし、5キロ以内に魔物の表示はないので今のところは安全なようだ。

後、生命エネルギー(バッテリー)は90%か。使い過ぎて気絶は洒落にならないので、地図アプリを閉じた。



10分程歩いて門まで後、僅かというところで誰かに声をかけられた。

「*¥%♪<2|×5^」:=%€$。」

さっきのモヒカン男だ。

翻訳アプリを起動。


「俺の事は忘れてねぇよな?兄ちゃんよう?」


もう一回、戦闘するのは避けたいな。


「アニキ、コイツです。コイツに殴られたら剣の扱い方を忘れてしまったんすよ。まるでスキルが無くなった様な感じですぁ。」

アニキと呼ばれた方を見るといつのまにか、スーツ姿のナイスミドルが立っていた。

「ほう。そいつぁ面白そうな話だな。兄ちゃんどんなスキルなんだ?」

と渋い声でアニキと呼ばれた人物が話しかけてきた。


このアニキの見た目が完全にマフィアなんだが・・・。

厄介な相手に手を出したのかね。

俺は溜息を吐いていた。

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