現地冒険者達と探偵
「フ・・・ヨモヒロ様、コイツを借りるぞ?あと、自宅でしっかり休め。」
男に連れられて城の外に出た。
「お前さん、何者だ?ただ者じゃないな?この国に何しに来た?事と次第によっちゃあアンタを倒さなきゃならねぇ。」
物騒な人だな。
「いくつかの依頼を受けてこの国にやってきた。1つは王に茶釜を届ける。これは先程、終えた。もう1つは大蛇の退治なんだが、この国でそういった情報が集まるギルドみたいな組織はあるか?」
「ギルド?ああ、組合か。するとお前さん風来者・・・国外の言い方だと冒険者か?」
「まぁ、似たようなものだ。」
この世界に探偵という概念があるかはわからない。
似たようなもので通しておくことにする。
「そうか。俺はトラジロウってもんだ。組合に用があるからついででいいなら案内しよう。」
トラジロウ?姓はクルマで生まれも育ちも某区の?
「ん?何か言ったか?」
いや何もないです。
トラジロウは道中、家族について話してくれた。
娘が2人おり1人は巫女の才能がある娘、もう1人はズンダが好きな明るい娘らしい。
「3人目も娘が良いな。・・・おっと話に夢中で通り過ぎるところだった。」
そんな話をしていると組合の建物まで来たようだ。
木造長屋が並ぶ中に三重塔みたいな建物がある。
それが組合の建物らしい。
中に入ると女の大声が響いていた。
「だから、私のランクはSで受けられない依頼はないの。」
赤髪の女性が受付で何かを話していた。
「この国で1番難しいクエスト・・・依頼はどれ?大蛇がいると聞いてやってきたんけど・・・。」
受付の女性は戸惑っていた。
その女性はトラジロウ(と俺)を見ると大声でこう言った。
「あ、トラさん。ちょうどいいところに。こちらのお嬢さんの言葉が片言解りにくくて・・・通訳頼めますか?」
片言?俺にはしっかり聞き取れているんだが・・・。
あー端末の翻訳機能か。
「あー、そこのお嬢さん?宜しければ私が話を聞きます。」
「え?大陸の言葉?助かりました。受付の人が言葉が解ってないみたいで・・・」
「それで何をしにこの国へ?」
「大陸の方で冒険者をやってましてそこで首が8つある大蛇の話を聞いて退治しにやって来たのです。」
トラさんは、ちょっといいか?といい受付にある紙束に目を通した。
「そんな依頼はないな。いや待てよ?大蛇・・・」
トラさんは白の前での会話を思い出した様で俺の方を向いた。
「そう言えばアンタも大蛇の話をしてたな?一体何処でそ・・・「悪童のトラ、そいつらを俺の部屋に連れて来な。」
トラさんが俺に問おうとすると奥の方から老人がやってきた。




