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迷探偵と異世界からの依頼  作者: ドロップスター
1章 異世界初心者の最初の4日間
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第一現地人との邂逅

依頼主(ミス・マリー)が繋いでくれた回廊を歩いていると草原に出た。

孤島とか砂漠、海上、雪原スタートじゃなくて良かった。


まずやる事は、〈無限収納箱〉の中からバックパックを取り出す事。

空間に穴を開けてアイテムを取り出すのはマズイと判断した。

ファンタジー世界小説のあるあるだが、

商人や運送業の恨みを買い暗殺や

人攫いに逢い奴隷にされるなんて事があるからな。

バックパックから取り出せば魔法の鞄と言って誤魔化せる。

まぁ、こっちもファンタジー世界小説のあるあるなんだが。



バックパックを〈無限収納箱〉から取り出し、一服しようとタバコを口に咥えライターで火をつけようとすると、男が近づいてきた。


「@&jv・々7]〜」

モヒカンか・・・。

ここは世紀末世界か?



「々+8×¥3|+→$☆♪>?」:×¥^1^」^*<$5×=*÷?」

とりあえず(いかにも野盗みたいだが)人と遭遇できたのはいいが、言葉がわからない。

「〒々>=<=^$9=♪4×〆…」

さっぱりわからん。

・・・前払いの報酬で貰うスキルを間違えたみたいだな。言語理解にしときゃ良かった。

探偵廃業しても(するつもりは当面ないが)通訳で食っていけただろうしな。

はぁ・・・戦いたくないんだけどね。

話し合いでどうにかならないかな。

「一番近い街はどちらの方角ですか?」

「r4^2%*3→$☆4〒、g4○$2€°%ーー!!」

と言って獲物のサーベルを振り上げて襲いかかってきた。

やはりこうなるのか。

それに対してカウンターで一撃を腹に入れた。

案外通信教育の格闘術でどうにかなるもんだな。

「!?」

モヒカン男が何かに驚いている。

「=<2×°〒」÷|%1&ji?」

いや、何を言いたいのかわからんよ。

「_lghn/e_nrm_n/「*1×¥3€¥5?」

大分、慌ててるな。

「○・♪%+〆rr….|.」

と言って去っていった。

最後のは「覚えてやがれ」だな。

モヒカン男がいた所にビー玉みたいなものが落ちていた。

何だろう。一応回収しておいて依頼主(ミス・マリー)に聞いてみるか。

ビー玉みたいなものを拾いズボンのポケットに入れて収納と念じ〈無限収納箱〉に押し込んだ。


さて、どうしたものかね。

言葉は通じないし、どうやって街や勇者を探すかね。

そういえば、困ったらタブレット端末を使えって言ってたな。

依頼の為の機材という事で、依頼主(ミス・マリー)からタブレット端末が支給されており、端末には地図アプリ(GPS付き)〈地図作成LV.10〉と翻訳アプリ〈言語理解LV.10〉と百科事典的アプリ〈叡智の書LV.10〉が入っていた。


・・・

俺は1度深呼吸し、タバコを口に咥え火をつけて一服しながら、

モヒカンに声をかけられた時に出しとけば良かった・・・と思った。


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