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迷探偵と異世界からの依頼  作者: ドロップスター
1章 異世界初心者の最初の4日間
19/67

逆利用

何度か先程と同じように対処してミスター・オトンとの間合いを詰めた。

これで拳が入る。

「ステゴロで勝負ってのは悪くねーがお前さんの拳は効かないぞ?」

実戦で経験を積んだ拳と通信教育で積んだ拳ではそうだろうな。

ミスター・オトンは俺に拳や脚で攻撃をしてきた。

躱したが、その後何かに殴られたり蹴られたりする衝撃に襲われた。

やっぱり至近距離でもできるのか。


一旦50メートルくらい距離をとり息を整えた。

「何度も言うが決め手が無きゃ俺は倒せんぞ?」

そう言いつつ彼はシャドーボクシングを始めた。


俺の腕力等では彼に攻撃が通らない。だが・・・

できるか?いや、やるしかない。

「それはこうするんですよ!」

俺は距離を詰め彼を掴み先程までいた場所に投げた。

「ぐっ・・・これは・・・」

そう、ミスター・オトン自身の攻撃。

「触れられたのに何でスキルが解除されない!」

ある仮説を立てた上で彼自身の攻撃で倒す手段を選んだ。

彼は自身の攻撃を無防備で受けて立てなくなっている。

「俺に悪意や害意を持って攻撃してきましたか?」

この言葉に彼はフッとだけ笑い眼を閉じた。


俺のS-KILLのルールは対象に触れる事、敵対者が俺に明確な敵意、害意、悪意の類を持っている事。

今回ミスターは姪やギルドの為に俺と敵対しており2つ目のルールに当てはまらなかった。


「勝者ヤヤの旦那。今治療するっスね。範囲回復!」

モヒカンが俺の勝利を宣言をし回復魔法を使い始めた。


「スゲー!兄貴を倒した!よし、アイツをうちに勧誘するぞー!」

辞めてくれ。その為に戦ったんだ。

「やめなさい、貴方達!オトンおじ様は負けたのです。」

ミス・アルディスの一言で会場は静かになった。


俺の身体が光り始めた。

「・・・行ってしまうのですね?」

「ええ。」

「そうですか・・・。また会えるといいですね。」

「ええ。」

もう彼女達と会うことはないだろう。

俺の身体は光に包まれて謎の浮遊感に襲われた。


依頼主のバラ庭園に戻ると知らない人物がいた。

「探偵ものにラブロマンスは要らないですもんね?初めまして。いつもあなたの隣に這い寄る女神☆マクロ・ミナセです♡」

物凄く美形な顔立ちなのに残念なイケメン女性だった。


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