4日目-脱出2
地図アプリを開き他に道がないか確認をした。
他に通路はやはり内容だ。
「この小屋は完全に包囲した。大人しく出てこい。」
ドアから少し顔を出し外の様子を伺う。
20人位だろうか?男達が立っている。
包囲したと言う事は大体80人から100人位で囲んでいるのだろう。
いくらなんでもこの数を相手にするのは無理だ。
俺のスキルは触れなきゃ使えない代物だしな。
「代表の者を呼んでくれるか?交渉がしたい。」
「俺がコイツらを纏めているA級冒険者のロドリゲス・コンスタートだ。」
ロドリゲスって呼びにくい名前だな。
「ミスター・ロドリゲス。貴方がたは何故俺を捕まえようとしている。」
コイツらは何故俺を捕まえようとしている?
動機が分からなければ交渉もへったくれもない。
「昨日、ギルドマスターとデートしてただろう?俺たちのギルドマスターといちゃつきやがって。」
は?
「俺たちは依頼で彼女にデートを申し込んだ事がある。だが、断られた。それなのにぽっと出のお前が・・・。」
そんな酷い理由で襲撃されたのか。
「ミスター・ロボリゲス。あなた方はあの勇者の魅了に囚われていたと聞いている。それはミス・アルディスへの愛がそこまでだったのではないか?」
ロドリゲスを噛んでしまった。まぁ、シリアス展開中だからどうにかなるだろう。
「・・・」
ロドリゲス以下彼の同僚達は黙っていた。
「勇者はもういない。でもギルドマスターは居るんだ!」
ロドリゲス以下彼の同僚達は訳の分からない事を言い始めた。
「会える可愛い娘と会えない可愛い娘とどっちがいいんだ?断然会える方だろ?」
知らん!
「そんな俺たちを癒してくれる可愛い娘とアクセサリーを買ったり魔道具屋に行ったりイチャつかれっと腹が立つ。」
「「「そうだ、そうだ!」」」
は?依頼として観光を頼んだだけだ。
向こうからの誘いでもあるんだが・・・。
話が通じそうにない。
誰か助けてくれないか?
そう思っていると独特のヘアースタイルの男がやってきた。
「夕飯はギルマスの手料理でしたね?旦那。」
余計な事を言うな、モヒカン。
「・・・はあ!?モヒカンの兄貴止めないでください!こいつは殺しておきます。」
ロドリゲス以下彼の(ryどもから殺気が放たれていた。
モヒカン、お前は火に油しか注げないのか?
「まぁ、時間は稼げたんだから良いじゃねーですか?来ましたよ。」
来た?誰が?
そこに1人の男が現れた。
「おい、お前ら!これはどう言う事だ?ヤヤさんに迷惑かけるんじゃねぇ!」
「オトン兄貴!?誰だ?兄貴に伝達したのは?」
「これだけ騒いでりゃギルドの方に伝達が来る。それとギルドマスターから伝言だ。お前らうちのギルド出禁にする。一応他所に掛け合って籍は移すから希望があったら言えと。」
ミスター・オトンのこの一言で荒くれどもは石化していた。