表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷探偵と異世界からの依頼  作者: ドロップスター
1章 異世界初心者の最初の4日間
15/67

4日目-脱出1


4日目の朝


「ここに奴が泊まってるのは知ってるんだ!早く開けろ!」

外が騒がしい。何人かの男達が大声で叫んでいる。

しばらくすると宿屋の店主が部屋の前にやってきた。

「あんちゃん、昨日アルディスと出かけただろ?そんで、ギルドの男どもが怒りながら押しかけてきやがった。隠し通路から出な。時間は稼げるだけ稼ぐ。隠し通路は厨房にある竈だ。あと、朝食は持ち運べるものを厨房に用意しておいた。よかったら持ってきな。」


この人、良い人だな。

「では、お言葉に甘えて。」

そう言って厨房へ急いで行くと竈には火がくべられており炎が燃え上がっていた。

この中にどうやって入れと?

とりあえず、調理台の上に置いてあったサンドイッチを頂きながら考える事にした。


俺が使えるは固有スキルと端末。

まずは試しに端末を使ってみる。

炎を端末のカメラ機能で撮ってみると

《フェニックスの炎》と表示された。



《フェニックスの炎》

決して消えることの無い悪魔の炎。


なんでそんな物が置いてあるんだと思わず、突っ込んでしまったが一度アイテムボックスに収納し炎があった所を通り過ぎた時にもう一度設置し直した。

竃の中を通り抜けどこかの小屋へと出た。

現在地がわからないので地図アプリを開き今どこに居るのかを確認する。

この小屋は門のすぐ近くの馬小屋だという事がわかった。



「そっちにいたか?」

「いいや、向こうを探しに行ってくる。」

ここにも追っ手が来ているようだ。



「ったく、あの怪しい男は、なんで探知スキルに掛からないんだろうな?」

とでかい独り言が聞こえてきた。

怪しい男とは俺の事だろう。

俺は周囲を見渡し付近にいるのは独り言の大きい奴しかいないことを確認した。


「幼い頃に見つけた宿屋の隠し通路の出口の1つがこの辺りの筈なんだが・・・。後調べてないのは小屋の中か。」


独り言の大きい男は少しずつ俺に近づいて来た。

(覚悟を決めるしか無いな。)

扉に張り付いて男が扉を開けるのを待った。


「お前は・・・。」

男は気絶させた。

男が気絶したと同時にビー玉くらいの大きさの珠が2つ男の体から落ちた。


端末のカメラ機能を使うと、それぞれ索敵珠、鑑定珠と出た。

どうやらこの男は索敵と鑑定を使ったようだ。

何故だろうか?嫌な予感がする。


「こっちにいた奴の反応が消えた!馬小屋の方だ!早くしろ!」

味方も探知できるのか。さて、どうしようかね。

探偵は帽子を被り直して考えていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ