第1話「女神様こんにちわ」
いくつか主人公の発言が気になる方も居るかもしれませんが、あくまで底辺な作者が「自分はこう思う」と思って書いただけなので、軽く流してもらえると助かります。(土下座)
俺の名は多田野道貞。歳は18だ。
いつものように自分の部屋でネトゲーをやっていて、味方に対してついあったまってしまい乱暴に扱ったマウスを落とし、慌てて拾おうとしたらパソコンのケーブルに引っかかりパソコンが俺の顔面めがけて落ちて来た。俺の記憶はそこで途切れている。
今は見渡す限り真っ白な空間に立たされている。ここはどこだろうか? もしかして、俺は死んだのか?
「おーい、誰か居ませんか?」
叫んでみたものの返事は無い。
これはあれかな? よく見るなろう小説で言う異世界転生転移の前触れというやつか?
ここで女神さまが現れて、ポンッと俺にチートを与えて異世界に飛ばしてくれるというテンプレ展開だろうか。だとしたら胸が熱い!
しかし待てども暮らせども女神様とやらが一向に来る気配はない。とりあえず携帯の画面を開いてみてみる、あっここフリーWi-fi届いてるんだ。
暇だし適当に小説でも読むか。そう思った瞬間に目の前に女神っぽい女が急に現れた。
「ごめーん。待った?」
待ったもクソも初対面です。どなたでしょうか?
「ふっふーん、聞いて驚きなさい。私は女神よ!」
えっ、俺の心でも読んだのかこの女?
「そうよ!」
なんでオタサーの姫っぽい髪型なの?
「貴方の趣味に合わせてあげたのよ」
驚いた。本当に心が読めるようだ。
「だからそう言ってるじゃない」
俺の目の前に急に出て来た、白い布のキトンというコッテコテの女神のような格好をしながらも、黒髪で前髪パッツンのサラサラロングストレートという俺にとっては馴染み深い、オタサーの姫を具現化したような自称女神とやら。
目的はわからないが、上機嫌でニコニコと笑顔を浮かべながら俺を見ている。いや、身長が俺よりも一回り小さいから見上げているといった方が正しいか。俺が彼女を見下ろすと白い布の隙間から見える胸の谷間が、おっといかんいかん。慌てて目を逸らす。
そんな女神様とやらが、一体俺に何の用だろうか?
「目的はもちろん、貴方にチートを与えて異世界に転移するためよ」
お、おう。
全くひねりが無いテンプレ展開過ぎて、逆に新鮮だわ。
こう異世界で魔王がどうとか説明が無いのが不親切だけど。
「魔王? そんなのどうでも良いわ」
えっ。
じゃあアレか、女神のお仕事的な感じかな?
「仕事なんてやってられないからパスパス。どうせこの世界の人類なんて、自分達の手で絶滅するんだから救うだけ無駄無駄」
女神の口からとんでもないブラックジョークが出たわ。
じゃあ、一体何が目的なんだろうか?
「私の目的はたった一つ。『小説家になろう』に小説を投稿するためよ」
「はっ?」
喋らなくても伝わるから適当に脳内返事をしていたが、思わず声が出てしまった。
小説を投稿するためって、おまっ。
「前に初めて投稿したんだけど、もう見てよコレ」
そう言って女神はノートパソコンを取り出した。
今これどこから出て来たんだ? 何もない空間から急に出て来たぞ。wi-fi繋がった理由ってここでパソコン使う為なのかもしかして。
まいいや。座ってノーパソを操作する自称女神の隣に腰を下ろす。
「これよこれ」
そう言って自称女神が指さしたページを見てみる。
文字数 121,343文字
ブックマーク 3
感想 1
レビュー 0
これは厳しい。いや、でも感想ついてるじゃん?
感想0だって珍しくないんだから、感想が付くだけマシじゃないか。
「感想があるし、まだマシだと思うんだけど」
なろう小説では、初心者が初めて投稿してブクマも感想も付かずに心が折れるなんてよく聞く話だ。
それなのに10万文字以上書き上げたのは凄いと思うし、それに対して感想が付くと言う事は少なくとも一人はファンが出来たと言う事なんだから良い事なんじゃないのかな。
「感想があるだけマシ? これを見ても同じ事言える?」
投稿者 名無し
2018年 10月02日 23時16分 --------
一言
ツマンネ
文章もクソだが、リアリティ無さ過ぎ
俺は目を逸らした。これは酷い。
こんなの書かれたら心がへし折れるだろう。いや、もうへし折れてしまっているのか。
そしてこの感想を見て、どうして俺を転移させようとしてるのかが分かった。俺を異世界に飛ばして観察するためだろう、リアリティとやらのために。
「でも、なんで俺なんだ?」
別に俺でも良いけど、俺じゃなくても良い気がする。
たまたま選ばれたのが俺でしたって事かな。
「今まで私はアンタを見て来たからよ。アンタいつも面白いラノベやなろう小説を選ぶじゃない?」
そ、そうか。
「それで思ったのよ。面白いラノベやなろう小説を普段から読んでるアンタならテンプレは理解できているはず、そんなアンタを転移させれば読者が喜ぶような行動を取ってくれるってね」
まぁ人気のあるなろう小説って、基本は読者のあこがれのようなものだからな。
それと同じ事が出来ますと言われたらやりたくはなる。
「アンタは異世界でチートを使って幸せ。私はアンタの行動を小説に書いて人気が出れば幸せ。WIN-WINの関係よ」
この女神の小説を書くために異世界チートをすれば良いだけか。なるほど、条件としては破格すぎる。
だってチートだよ? 異世界だよ? 言われなくてもやるでしょ異世界チーレム!
俺TUEEEして女の子にモテモテの人生、憧れるわ。
「やります、やらせていただきます!」
その場で立ち上がり、腰を45度曲げて出来る限り綺麗に頭を下げる。
「良いわ、それじゃあ異世界に飛ばすから。異世界に着いたらまずは真っ直ぐ歩いて建物の中に入りなさい、そこでイベントが起こるから。ちゃんと役割を演じ切るのよ」
「はい、全力で演じさせていただきます」
勢いよく返事をした俺の足元に魔法陣が浮かび上がり、青白い光を放ちだした。