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第5話 新たな学校生活 前編
ここから本格的に学園モノになります。
人間界から戻ってきた秋璃は学校に行く為に自分の制服に着替えた。
茶色いブレザーに、赤チェックのスカートに黒のブーツ。そして胸には赤いリボン。秋璃はそのリボンに三日月型の飾りを付けている。
秋璃はルルを連れて学校に向かった。勿論箒で。
学校について箒を箒置き場に置いてすぐに校長室に向かった。
「 失礼します。校長先生。月本です。」
校長室の前でそう言うと中から優しそうな顔をした女性は出てきた。国岡先生だ。
「月本さん!帰って来たのね。すごく早かったじゃないの?」
国岡先生が走って秋璃に近づいた。
「はい。先生、私の成績はどうなるのですか?」
「月本さん。あなたこんな時になっても自分の成績のことなのですか?」
「はい。何があろうと成功したのは事実です。どうか私の成績を上げて下さい。」
秋璃は学年の中でとくに成績が悪かった。ただテストの点数が悪いだけだが。
「わかったわ。でもあなたには今夜のパーティーに出ていただくわよ。」
「はい。」
秋璃はそう言って校長室を出た。
そしてパーティーは終わり、学校が始まった。