第4話 初めての仕事 後編
そして、それが数週間か続き、ついに魔力を戻すのに成功したのだ。
「ありがとう真帆。貴方がいなかったら成功しなかったわ。」
「そんなことないよ。秋璃ちゃんがものすごく頑張ったから出来たことなんだよ。」
「それならもうお別れをしなくてはいけないわね。」
「そう。悲しいな。もう会えないなんて。」
真帆は悲しい顔をした。
秋璃は悲しい顔をした真帆を慰めようと
「でもね、満月じゃないと魔法界に帰れないの。でも、今日は満月じゃないの。満月は明後日なの。だからあともう少しここにいられるわ。」
と言った。
満月の日にならないとお互いの世界に行くことができないのだ。
「そうなの?やったー!あと少しは一緒にいられるね秋璃ちゃん!」
それを聞き、真帆は喜んだ。
そして残りの日を楽しく遊んで過ごした。そして別れの時が来たのだ。
「すごくさみしいよ、またいつか会えるよね秋璃ちゃん。」
涙目になりながら真帆が言った。
「ええ、いつかまた。それではもうお別れよ。楽しかったわ。真帆。」
秋璃はそう言って、箒にまたがった。そして地面を強く蹴り、満月に向かって飛んで行った。
ここまでは1人の魔法少女が人間界に行って仕事をする話だったがこれからは、魔法学校の物語なのです。