第2話 人間と出会った
その時、人間界では雨が降っていた。秋璃はバランスを崩し地面に落ちた。その時秋璃は気を失った。
秋璃が目を開けるともう朝だった。秋璃は起き上がり辺りを見渡した。
「人間界ってこんななんだー。」
「あなた誰?この辺の人じゃないよね。」
「 !!」
いきなり背後から声が聞こえて秋璃は驚き後ろを振り返ったら、黒く短い髪に黒い目をした少女がいた。
少女は不思議そうに秋璃を見ている。
その時、秋璃の前にルルが飛び出してきた。
「うわー可愛いウサギ!あなたのウサギ?」
「ええそうよ。」
そう言うとルルは秋璃の後ろに隠れた。
「素敵!私、茅野真帆!あなたは?」
「私は月本秋璃。よろしくね真帆。」
秋璃は優しく言った。
「うんよろしく!ところで、あなたは魔女なの?」
( 何この子。勘が鋭い。)
「ええそうよ。人間界には魔女はいないのね。」
「うん。私、魔女に会うの始めて!ねぇ、魔法見せて!」
秋璃はそう言われ考えた。
(人間の前で魔法を見せてはいけないというルールはないし、でも危険があるから気をつければ良いのだから)と秋璃はためらいながらこう言った
「今は無理だけどいづれ見れるわ」
「わかったわ。いづれ見れるなら。」
「それでは、私は仕事があるから。」
「じゃあその仕事、私にも手伝わせて!」
「えっ! それはいいけど…。」
秋璃は考えた。どこでやればいいのか、どうすればいいのか。
「でも無理かもね。」
「えっ!そっか…じゃあなんかあったら相談してよ!」
「ええいいわよ。」
と、言って秋璃は白い小さなバッグから一冊の本を出した。
「えっ!小さいバッグなのになんで?」
「クスッ 。このバッグにも魔法がかけられているのよ。」
秋璃は笑いながら言った。
「そっかー。魔法ってすごいね!」
秋璃は本を開き、人間界の魔法の力と、いうページを開いた。そして見つけたのだ。この世界の魔法の力を戻す方法を。