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4.所詮、娯楽なのだから


「ひさしぶりに続き、書こ」


衝動は、突然来た。


あのときあんなに悩んで苦しんで、「物語をつくる」という行動に綺麗さっぱり見切りをつけたというのに、なぜだか知らないけれど、突如、そう思った。続きを書くにあたってそれまでの内容を思い出すために1話から読み直し、「げっ、昔の自分、案外まともな文章書いてたんじゃん、大丈夫かな」と一瞬ひるんだものの、それでも「書きたい」という気持ちは変わらなかった。


ただ、「お話を書きたい」という種が芽を出せるような土作りは、できていたのかもしれない。小説から離れても「独創的な世界観」に絡んだことはやっぱり好きで、大人のぬりえをはじめてみたり、劇にハマッたり、美術館で絵をみて絵の世界を妄想したりしていた。マンガも相変わらずガツガツ読みまくっていたし、ドラマも1日おきに何かしら観ているような状態だった。趣味でブログも、書いていた。


きっと、そんなものなのだろう。本当に好きなものであれば、一度嫌になっても、時がたてばまた戻ってこられる。もし戻れなかったら、それまでのものだったということだ。そして、それはそれでまた、ありだと思う。だって、それで生計を立てている一部の人は別として、大半の人にとっては所詮、趣味であり、娯楽なのだから。


世の中、長続きしない人を批判する人がやたら多い、ように思う。彼らは「飽きっぽい」とか「集中力がない」だとか好き放題言い、去り際には彼らのおでこに「情けないヤツ」とレッテルを貼る。でも本当にそうだろうか。


世の中には、飽きっぽい人以上に、「なにもしない」人が大勢いる。「飽きること」を恐れて何にも手を出せなくなった人たちが大勢いる。彼らは「趣味がない」と嘆くくせになにもしない。とりあえず取り掛かってみなきゃ飽きることすらできないのに、人の話に「いいなぁ~」と頬杖ついて相槌をうつだけで、何もしない。なのに「つまらない」と日々を嘆く。


彼らに比べて、「いろいろやってみるもののすぐに飽きてしまう人たち」はずっと開拓者なのだから、もっとポジティブになってみても良いのではなかろうか。


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