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ブラッドアッシュ I  作者: KeNta
第一章
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決意 4−13

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またここか……。


気がつくと、俺はまた『カラの夢』を見ていた。

辺りを見渡すも光が全く届くことのない空間。自分が立っているか座っているのかも分からない。もしかしたら浮いている可能性も、宙吊りになっている可能性だってある。そして方向感覚が一切ない真っ暗な夢。


みんな無事なのか……。


サクラスが消えたと同時に倒れたのでそれ以降なにが起こったのか俺には分からない。

ただ、ここがいつも見ている夢のなかなので、死んではいないのだろう。


なんで毎回同じ夢を……。


勿論考えても答えが出る訳ではないので、俺はいつものように夢から覚めるのをじっと待つ。

あの時、仲間達が助けに来てくれなければ、俺はこの夢を二度と見ることもなく死んでいただろう。そして、俺を殺したあとは後ろにいた水野達。俺が何度起き上がろうともあのサクラスにを倒す手段はなかった。


最後の一撃だって……。


一瞬自分のなかでなにが起こったのかは分からなかったが、あれも俺の実力ではなく完全にサクラスの油断が招いた結果だろう。それに、まだまだ本気を出していないときた。


もっと強くならないと奴らには勝てない……。


今回の任務がどうなったのかは分からないが、改めて力の無さを痛感させられた。

多分、それは俺だけではなくみんなも同じだろう。


奴らと戦うためにも……。


水野がやって見せた鬼色化を習得するしか奴らと渡り合える術はない。

影井は封印された力と言っていたが、みんなを守り、奴らを倒せるというのなら俺は躊躇うことなくその封印を解く覚悟が出来ていた。


そのためにも早く……。


早く、『カラの夢』から目覚める必要があった。


一体この夢はなんなんだ……。


繰り返すようになるが、俺はこの夢を何度も見ている。光の届かない真っ暗な空間や、方向感覚が一切ない状況。全てがいつもと変わらない『カラの夢』だと思っていたが、突然その夢に異変が起こる。



「——では、そのまま最終フェイズに移ります」



ここでは自分の声すら聞き取ることが出来なかったのに、突然どこからか女の人の声が聞こえてきたのだ。

しかし、方向感覚は失われ、視界は真っ暗と、声の主を見つけ出すことが出来なかった。

そして、その女の声を最後に俺は夢から覚めてしまう。

今回で四章は終了します。

次回から五章、最終章の始まりです!!

是非とも宜しくお願いいたします^^

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