仲間 2−1
本日より第二章の掲載になります。
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あれから四年もの月日が流れた。
「諸君、よくここまで辛く厳しい修行を耐え抜いた」
そう、俺はあの日から『最果ての地』とう組織に入り、地下で奴らを倒すための力をつけた。
長かった。だけどついに……
壇上のうえに立つ『最果ての地』団長の五條源次郎。
一度目の襲撃を機に奴らと戦う組織『最果ての地』を結成し、今も戦い続けている。その証拠に右目は眼帯で覆われ、左腕は義肢と、戦いでの惨劇をものがたっている。そんな五條は、俺達訓練兵の顔を見つめながら、体に重くのしかかるような低い声で自らの信念を語っていた。
「ここに立っているということは、自らの意思で奴らと戦うことを選んだ戦士だ。なかには家族を、恋人を、
友を、奴らに殺された人もいるかもしれない。私も全てを失った。しかし、諦めはしなかった。必ず奴らを滅ぼし多くの人々を守る。その信念の下戦い続けた。諸君達にも守りたいものがあるというのなら共に剣をとり、己が信念の下、命を落す覚悟で奴らと戦ってほしい。勝者は我ら人間だ!」
五條の言葉を最後に、俺達十人の訓練兵は、晴れて『最果ての地』の一員になったのだ。
「これより、配属先の発表を始める。名前を呼ばれ者は前に!」
『最果ての地』は全国に五箇所の拠点があり、そこを十二人の隊長が管理、統括している。
俺達はその隊長の下、奴らと戦うことになる。
「では発表する! まずは九州、中国地区、柿本班:江野健二」
「はい!」
「四国、近畿地区、白井班:二宮真、渋谷翼」
「「はい!」」
「東海地区、斎藤班:松藤雪菜」
「はい!」
「続いて関東地区」
配属先を発表している水野が関東地区と読み上げた瞬間、同期全員に緊張が走る。何故なら関東地区は『最果ての地』の本拠地であり、最も被害が大きい場所だからだ。同期のなかには関東地区配属を恐れる者もいた。
しかし、俺は違う。
俺は、最も被害が甚大な関東地区で戦うことを強く望んでいた。
「それでは関東地区を発表する。朝霧班:大葉知之、夏目華耶、水野班:相馬圭、楪暁子、そして最後は——」
緊張の一瞬。
「——一ノ瀬裕太、以上五名が関東地区配属」
「はい!」
「最後に北海道、東北地区、海月班:白城広太。これにて配属先の発表を終了する。関東地区
以外の者は移動があるので十五分後にもう一度ここにあつまるように。以上解散!」
水野の一言で、俺達は一時解散となった。




