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5 → 6 Night6 side Mask
「……またしても、僕は置いていかれるのか」
目の前の遺体を見下ろしながら仮面をつけた人間が嘆く。
無念。
寂寥。
哀惜。
とても殺し合った間柄とは思えないような感情がそこにあった。
「シルヴァ……」
時があまりに厚く隔てているため、直接そうだとわかるわけではないが、彼らは縁戚関係にある。
あまりにも遠く道すらも失いかねないほどの遠く。
しかしそれでも血縁ならば
「この呪いをどうにかできるかと思ったが」
使う術式の体系すら離れている。
「残念だよシルヴァ。我が系累」
地に横たわるその身体は死というほどが見えないほどに美しく、それが許せなかった。
「そんな死は、あっちゃいけないんだよ」
大剣をふりおろすその表情には、
「許さない」
笑が満ちていた。




