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子育ては大変11

マル爺のお家の庭でシェリーをメェちゃんと一緒に洗いました。


シェリーは大きいので大変でしたが綺麗になりました。


シャンプーと水が目に入ったと、シェリーが騒ぎましたが仕方がないのです。シェリーの帽子(シャンプーハット)はないのですよ。


シュークはピーの腕の中で寝ています。


シェリーを汚したのに寝てるとは図太い神経をしています。飼っている子の責任は飼い主の責任になるのは理不尽だと思います。


私もお昼寝がしたいのですよ。


…………お昼寝


旦那様も今頃あの女とお昼寝中なのでしょうか………


嫌な事を思い出しました。


コップに入ったミルクをがぶ飲みします。


…………旨い!もう一杯です。


冷たいミルクも美味しいのです。ミルクはやっぱり牛に限ります。


「しかしあのアレスはんが浮気どすか………」

「何かの間違いではないか?あやつだぞ」

「うーむ。確かにじゃ。だがのう、ちぃ姫は嘘をつかんぞ」


私は嘘なんかつかないのです。

でもマル爺もピーもメェも疑っているのです。


「浮気なのですよ!撫で撫でも、キスもしてたのですよ!私の前でイチャイチャしてたのです!!」


完璧に浮気です。


マァムの愛読書に書かれていました。

マァムにはまだ早いと読ませて貰えなかった絵本ですが、内緒で読んだのです。


[何処からが彼氏の浮気?]と、いう項目に書かれていました。



・彼氏と女がキスをする

・上記にて彼氏が拒否反応を示さない

・彼氏からその女の体に触る

・上記以上の行為


これらは浮気です。


浮気の範囲は人それぞれですが上記に当てはまった方、それは浮気なので絶対に許してはいけません。


彼氏が否定しても、それを信じてはいけません。


浮気は繰り返すものです。一度、二度、三度と。一度だけなら………と思わず、きちんと話し合いましょう。


でなければ泥沼になります。


そもそも、そんな彼氏とは縁を切るのが一番の解決法です。


[女性文集より抜粋]




「旦那様の浮気は許せないのです。でも別れたくないのです…………あの女じゃなければ私だって怒らないのですよ」

「確か、我に似た女だったかえ?」


「シェリーはんに似てるん?」

「はいです。シェリーより弱いのです」


「我は魔獣だからな。人間の女と比べても酷だろうよ」


「?人間ではないのですよ」


「「「えっ………」」」


「雌犬です。人間なら浮気ではないのです」


「犬?」

「我は犬ではないっ!」

「何で犬が浮気なんじゃ………普通、逆じゃろう」


何で驚くのですか。シェリーは怒るし………シェリーは犬なのに強いと褒めたのです。怒られる様な事は言ってないのですよ。


「人間と猫は仕方がないのですよ。強い男に女が群がるのは普通なのです。でも他は駄目なのです。あの女は犬だし弱いのです」


「ちぃ姫の基準が儂には分からんよ………女心とは難しいのじゃ」

「その前に我はあのような下等種族ではないっ!我は魔獣ぞっ!娘っ、一緒にするでないっ!!」


「一緒にしてないのですよ。シェリーなら旦那様との浮気も許すのです」


「アレスなんぞ、此方から願い下げだっ」

「俺も姿形は人間でもシェリーは嫌だよ」


「「アレス!?」」

「アレスはん!?」


「旦那様!?…………と、イッちゃん」


旦那様が突然、部屋に現れました。

ついでにイッちゃんも一緒です。


「リン………」

「旦那様………」


あの女の匂いはしません。


これが証拠隠滅ですね。


でも私は目撃したのです。

言い逃れは許さないのです。


「リン、帰るよ」

「嫌です。私は怒っているのですよ」


「犬なら帰したよ。もう邸には二度と入れないし、リン以外は撫でないよ」

「嘘です。旦那様は私の髪より、あの女の毛皮が好きなのです。だからまた浮気するのです」


浮気は繰り返すものなのです。


「毛皮………問題はそこなのっ!?いや、浮気相手が犬なのも、そもそも可笑しいからっ!つーか、何で僕も連れて来たんだよっ!?僕は関係ないよねっ!?しかも何で爺さんがソファーの裏に隠れてんの?」


「イッちゃんは黙るのです」

「イチは黙りなよ」

「儂に話しかけるな!童っぱがっ!!」


「………………」


イッちゃんが泣き崩れました。


マル爺はイッちゃんと同じで恥ずかしがり屋さんなのです。

現にマル爺はイッちゃんをチラチラとソファーの影から、心配そうに見ています。


シェリーとピーは微笑まし気にマル爺を見ています。

マル爺がイッちゃんと仲良くなれればいいのです。


「………………はぁ、リン。俺が犬と浮気なら君はどうなの?シュークといつも仲良くしているよね。君だって浮気してるでしょ?」

「シュークは私のペットですよ。旦那様だって飼っていいって言いました。シュークは浮気にならないのですよ」


「でもシュークは男だよ。君がシュークに対する行為も浮気に当てはまるよ」


………確かにそうなります。


シュークを抱いたり、撫でたり、キスもしました。

旦那様があの女にしたのより、それ以上の行為をしました。


しかもシュークは男で弱いのです。


「むぅ…………大きくなったら去勢します。だから男じゃないのです。それに犬ではないのですよ。人間です」


「尚更悪いよ。俺以外の男は全員種別問わず浮気になるから」


「私も浮気女なのです?」


「シュークを飼うのが浮気にならないのなら、俺も犬を飼っても良い事になるけど?」

「駄目です!!」


犬は駄目なのです!!


でもシュークは私のです。


飼い主は最後まで面倒を見ないといけません。


捨てるのは駄目です。

浮気も駄目です。


どうすればいいのですか!?


「アレスはん、余り苛めてはあきまへん。嫉妬男は醜いどすえ。ひぃさんもアレスはんを信じなはれ。良い女なら惚れた男くらい自分の魅力で他にフラフラしいひん様に縛りぃ」

「だって私にはもう、毛皮はないのです」


「女の魅力は一つじゃありまへんよ。それにアレスはんもひぃさんにそれは望んでありまへんやろ?」

「毛皮なんか必要ないよ。リンが居れば他はいらないしね。シュークは…………リンに好意を持ったら去勢して捨てるから、それまでは飼ってもいいよ」


「旦那様………」


「なんじゃ、一件落着か?」

「何で誰も我が犬などと呼ばれて否定せぬっ。解せぬわ……」

「シェリーはんが犬など些細な問題さかい。浮気はあきまへんが夫婦喧嘩は必要どす。長い付き合いの秘訣どす」


「仲直りは良いけどシュークの去勢は阻止しないとな………兄さん、シュークに嫉妬してたのね。だから抱かないし、投げたのかよ…………男なら赤ん坊まで嫉妬対象かよ……………」


旦那様に抱きついて仲直りはしました。

撫で撫でもしてくれます。

旦那様は私のです。


ピーの言った様に女を磨きます。

毛皮がなくてもメロメロに出来るのです。

まずはお家に帰って着ぐるみで誘惑しましょう。


シュークも強い男に育てれば浮気にならないのです。


駄目なら去勢すれば良いのです。


あの女の飼い主みたいな男の娘にすれば問題ありません。


旦那様もあの女とはもう浮気しないと約束してくれました。


今度は信じます。


嘘ついたら針千本飲ますのです。

約束なのです。


「じゃあ帰るから。世話をかけたね」

「お家の場所が分かったので今度から遊びに行きます」


「…………」


「アレスはん…………それぐらい許してやりなはれ」

「娘なら危険もなかろう」


「…………外泊は認めないから」


お泊まりは駄目ですが遊びに行くのは良いみたいなのです。


「じゃあね」

「バイバイで~す」


「待てっ!僕の事も忘れないで!!って痛っ!!!」


イッちゃんはピーからシュークを急いで受け取ると、私達に近寄ってシュークが私の服に触るのと、イッちゃんの頭にマル爺が投げた本がぶつかったと同時に旦那様が魔力移動しました。


あっという間にお家に着きました。


お家から心配気に使用人達が出てきました。


「お帰りなさい」

と、言ってくれます。


ここが私のお家なのです。


旦那様が居て、皆がいます。


マル爺のお家も私のお家ですが、やっぱりお家が一番なのです。









「ただいまなのです!」




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