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服も下着も必要でした


「「前夜祭?」」


おばちゃんが夕食を部屋に持って来てくれました。


スープ美味しかったのです。

魚が入ってないのに、魚の味がしました。


「明後日が祭りだからね。明日は前夜祭になるんだよ。客は祭り行っていないし、ウチも出店を出すから、祭りの日は朝食以外は出せないよ」


「宿なのにお店屋さんを出すのです?」

「お嬢ちゃんが今、飲んでるスープを出すんだよ。宿客限定スープを宿の宣伝もかねて、その日だけ振る舞うのさ」


「スープ美味しかったのです!」


まだ飲みたいのですが、飲み終わってしまいました。

旦那様のも貰いたいのですが我慢です。


美味しいのは一緒に食べるのです。


「ふふっ、おかわりが欲しいのかい?」

「!!!」


何回も頷くと、おばちゃんが笑いながら用意してくれました。


「ありがとなのです」


熱いのでフゥフゥしながら皿ごとチビチビ飲みます。

スプーンは使いません。さっきも使いませんでした。


銀のスプーンは鉄の味がするのです。


美味しいのが台無しです。それに、スプーンだと最後まで飲めないのです。


「悪いね」


アレスが女将に詫びた。


ここの魚介のスープは人気メニューだ。


このスープを飲みたいが為に、領地を訪れては宿泊していく客は少なくない。


通常は御一人様一品のみで、おかわりはない。


金を払っても、手間暇かかるスープは数に限りがあるので出せないのだ。


「なぁに、特別さっ!こんな旨そうに飲まれちゃあ、出したくもなるよ」


リンは身なりのいい美少女だ。


その美少女がスプーンを使わずに皿に直接、口をつけ、あげくのはてには皿に僅かに残った滴も舌でペロペロと舐める程だ。


アレスのように上品な作法ではない食べ方である。


その姿に女将はさらに、リンの事が気に入った。


女将は作法など気にせず、美味しい物を美味しく食べると、いう考え方だ。


むさ苦しい男が品なく食べる姿は珍しくないが、女は周りの目を気にしてそれをやらない。


だからこそリンの食べ方は珍しく、料理を作った本人としては気持ちが良い食べ方であった。


「出さなきゃ、あんたのスープが狙われてたよ」

「どうにか我慢はしてたけどね。美味しいのは一緒に食べる主義らしいからね」


「ふふっ、物欲しそうに見てたよ。こっちが我慢出来なかったさ。本当に旨そうに食べる子だね」

「食べるのが生き甲斐だからね」


人間の食べ物は猫にとって有害のがあるし、食事は毎食ほぼ同じだ。


リンは人間になってから嬉々として菓子だけでなく色々食べる。


野菜以外はだが……。


アレスは夢中にスープを飲むリンを見ながら女将にハリス男爵の事を聞くことにした。


「街でハリス男爵の店に行ったよ。マシな服がなかったよ」

「あそこかい……王都では貴族の間で流行ってる服らしいけど、やっぱりデマなんかね」


「やっぱり?」


「趣味が悪すぎるよ、あの服は。それにウチの店もだけど、ありもしない事を吹聴してるよ」


領地の宝石は偽物、絹は紛い物、食べ物は腐敗した物を加工して売り、物を高額で売りつける等、ありすぎる。


「あたし等は信じちゃいないよ。あたし達はアレストファ領の民だよ。領民は自分の仕事に誇りがあるからね」


だが旅人は信じてしまう。


アレストファ領民が優秀なのは周知の事実だ。

本物のような偽物も作り出せる。


ハリス男爵はそれを謳い文句にしていた。


貴族の店は本物しかない、しかも貴族の間で流行ってる服が庶民でも購入出来ると………。


「ハンソンさんが警告したんだけど、この領のあり方が異常だと言うんだよ、しかもね………ハンソンさんに管理人を辞めるよう言ったんだよ!あの馬鹿は!!」


公爵領を庶民に管理を任せるより、貴族である自分こそが管理者に相応しいと、ハリス男爵は訴えた。


「大声を出してごめんよ。でも、あたしは嫌だね。あんな男…………でも御貴族様だからね」


領民に選出され管理者になった庶民のハンソン。


ハリス男爵は管理者にハンソンが本当に相応しいのか試す条件をつけた。


ハンソンが祭りを成功させれば、そのまま管理者のまま、ハリス男爵の店は撤去される。失敗すればハンソンは管理者を辞退し、ハリス男爵を管理者候補にする。


周囲は反対したがハンソンは承諾した。


祭りを成功出来ずに管理者は務まらない。男爵のことがなくても、もとより失敗すれば辞退するし、失敗するつもりはハンソンにはなかった。


これで、いざこざが無くなれば、それでいい……。


「………管理人が条件を呑んだの、相手にするのも面倒になっただけでしょ?」

「アホな御貴族様の相手は面倒なもんだよ。まっ、アタシ等が祭りを盛り上げるから失敗はないよ」


旦那様とおばちゃんが盛り上げってる間にスープは飲み干しました。

美味しかったのです。


おばちゃんがお祭りの出店や広場での出し物を教えてくれました。

美味しいのがいっぱい、あるそうです。

お祭り楽しそうです。


夕食も終わり、旦那様とお風呂に入って寝ます。


お兄さんの作った、寝間着と下着を着ました。

クルクル回って、旦那様に見せます。


「下着が見えてるよ?」


「女の下着は見せる物です」


ピーが言ってました。


「女はね………」

「男は違うのですか?」


「………知りたい?」

「はいです」


ベットに座っている旦那様がベットをポンポン叩きました。


寝るのですか?


ポンポンされた場所に座ったら、旦那様に肩を押されて倒されました。


「???」


仰向けに横になったリンにアレスは覆い被さり、軽く唇に触れるだけのキスをした。


「おやすみですか?」


おやすみのキスだと勘違いするリン。


アレスは再度、キスをおくる。


今度は深く、舌を絡ませ、息さえも奪うように………


「っん、ンッ………ぁっ、んぅ………」


ぴちゃぴゃと唾液が混じりあう音が寝室に厭らしく響き渡る。


飲み込めない程の唾液がリンの顎をつたう。

アレスは唇を漸く離すと、それさえも舐めあげ又しても軽くキスをした。

キスは唇に、頬に、首に、鎖骨にと下へと下がっていく。

そのたびに、赤い跡が白い肌に遺された。


リンのワンピースの裾を捲り脱がせると、下着を捲り小さな胸を手で触りながら、小さな飾りを唇で食む。


「私は食べ物ではないのです!」


「知ってるよ。でも甘いね」

「ひやっ!」


赤い飾りを舐められ、思わず声をあげる。

舌で丹念に胸を舐められる。


「お風呂に入ったから毛づくろいはいらないのです!」


「…………嫌?」

「…………恥ずかしいのですよ………」


脱がされたワンピースで顔を隠しながら、消えそうな声で訴える。


「猫の時はしてたのに?」


「う"~猫は恥ずかしいは、ないのですよ…………人間は恥ずかしい生き物なのです!旦那様が意地悪なのです!!」


「意地悪じゃないよ。リンが知りたがったんでしょ?」


「うっ?」


「女は下着を見せる、なら男は………下着を脱がせるんだよ」


「何でです?」

「………知りたい?」


艶のある笑みを浮かべるアレス。


「知りたくないのです!知らなくていいです!!意地悪です!!!」


「クスッ、冗談だよ。寝るよ?」


脱がさしたワンピースを着せてから、布団を被せる。


リンはふて寝した。


それでも、アレスに張り付いて寝るのだ。


アレスは笑いながら寝息が聞こえる胸元を見る。


「………もう少し、大人になったら教えてあげるよ…………………………… おやすみ」


リンを抱きしめながら夜はふけていった。




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