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第六話      異界

「皇帝?皇帝って誰だ?」


「分らななかったみたいだな。それでは、」


「ギギーガーガーガタガタ」


 また、上の棒が抜かれているようだ。

 ていうか、なぜだ?

 1問目はまったく同じ質問だっただろ?

 折角一回死んで、わざわざ長々しい説明も聞いたって言うのに、今度はさっきと違う問題が出てきたせいで間違えるなんて。

 しかも絶対答えられると思ったからあんな調子乗って自信満々で答えてたのに。

 次も同じ問題が出ると思ってたからこの世界の魔王のことは聞いたけど、異世界の何とかのことことは聞くの忘れてたな。

 この世界が異世界じゃないのか?

 でも、死ぬ前と同じ問題が出るとは限らないみたいだし、異世界の問題が出ないかもしれないな。


「では最後だ。異世界での、世界三大発明はは?」


 死ぬ前の問題と全く一緒じゃねーかー!


 やばい。

 さっきみたいに違う問題が出てくれればワンチャン答えれたのに、まさか違う問題が出るなんて。

 もしかしたらさっき答えなかった2個の発明品が残りの中に入るのかもしれないな。

 でも、結局どれが正解かはわからない。

 全部試すと何通りになるんだ?

 1個目がウエポン製造機だった場合で、2個目がヒールポーションだった場合から、さらに…こんなこと考えてもダメだ。

 わからないし、こんなとんでもない回数クイズを繰り返さないといけないのか?

 何としてでも、早く答えを考えないと。

 そうだ!

 なんとかこの場所から抜け出せないか?

 いや、辺りを見回してもなんか手がかりみたいなものがないし、縄は丈夫で解けそうにないからな。

 どうすれば…

 お!縄が出ているところは、金具になっているぞ!

 鍵穴みたいなところもあるし、もしかしたら何か針金のようなものでこじ開ければ抜け出せそうだ。

 今のポケットには何が入ってるかな?

 中を見ると、使い終わって捨てる場所が無かったからか、そのままポケットに入れておいたティッシュ、小さなノートが入っていた。

 汚ねーなこのティッシュ、それにこのノートには何が書いてあるんだ?

 いや、今はそんなことを考えている暇はない。

 とにかく、針金のようなものは…

 ズボンやジャージなどのポケットをくまなく探したが、やはり針金のようなものはどこにも無かった。

 てか、今更だが拘束される前は別に鍵を使って捕まったわけじゃ無いからこの鍵の穴はダミーか何かか。

 くそっ。どっちにしろ、抜け出すことは不可能みたいだな。

 やっぱりもう一回死んで女神にこの異世界のことを聞くしかないのか…

 これで異世界に来てから死ぬの何回目だ?

 本当に最悪な世界だ。

 もしかしたらこの先もこんな世界で、会うあと会う人も、こんな俺に試練を与えてくるのか?

 この世界の人は自分がいる世界をおかしいと思わないのか?

 俺がいる世界だったら、こんな魔王に好き勝手なんてされたら、みんな黙ってないぞ?

 あの女神だって、魔王がいること以外は普通の世界だったみたいなことも言ってたしな。

 この謎の声もそうだし、こいつらからしたら、俺が元々住んでいた魔王なんていない世界の方が、よっぽど異世界なんじゃないのか?

 俺の世界に魔法はないし、この世界の人が見たら驚いて異世界だ!なんていうんだろうな。

 俺の世界が異世界か..


「あ!そういうことか!やっと正解がわかったぞ!」


「ならば、答えてもらおうか。」

 

 そうか、そういうことだったんだ。

 よく考えればこんなの、中学校で習ったことじゃないか。

  

「答えの世界三大発明っていうのは、……

毎週金曜日の9時更新予定です。

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