2,恋を知って
長い沈黙が流れる。いつもならすぐ駆け寄ってきて笑いながらこう言うのに。「お前、学校来ないとかずる休みだろ!それか不登校か!?」って。
いつもこいつのためにお散歩の時間が減ってしまうのだからなんとかしたいものです。
「ひっいやー!!」
えっ?なんとあいつ、めありに悲鳴をあげた!?まぁ、なんでか知らないけど居なくなってスッキリしました。
「ごめんあおと。いっつもこの時間に帰るとあいつに出会すんだ。」
「そうなんだ。僕は平気。でさ…」
何事もなかったようにめありはあおととのお話を再開しました。
趣味が被っただけでこんなにお話が弾むのだから不思議です。
そうめあり、絵が好きなの。風の絵はおねだりして買ってもらっちゃった。一目惚れってやつね。
あおとにそれを話したら、喜んでくれて嬉しかった。これを一石二鳥と言うんだって。家庭教師に教わったの、結構使えるなぁ。
るんるんで帰ったら、家政婦の甘原が夕食を作ってくれてた。甘原の料理は好きだけれど、人柄は嫌い!
「おかえりなさい。今日はめあり様の好きな甘原特性、ポテトサラダでございますよ。」
「ありがとう、いただきます…うん!いつも通り私の大好きな味だわ!」
「ありがとうございます。めあり様はいつも美味しそうに食べてくださるから腕がなります。」
「そう。一石二鳥ね。」
「あら!そんなことまで知っているなんてめあり様はやはり賢いですね。」
「今日家庭教師に教わったの。だから賢いわけじゃない。って!様づけも敬語もなし!」
「わかりましたよ。でも嫌です。」
「はい!?どうしてよ…あまり好きじゃないのに」
まあいいです。あおとに話しちゃうんだから。
って。何であおとがでてくるんだろう?
〜夜〜
めありはTVを見て、ふと思ったことを甘原に聞いてみた。
「へぇ。ねぇー甘原は彼氏さんいるの?」
「え?急にどうしたんですか?いますけど…」
「えっ?いるの?恋ってどんなものなの?」
「ははぁ?もしかして、めあり様も出来ちゃったんですか?好きピが。」
「は、は?ただ、めありはTVに恋愛って出てから気になっただけだもん。」
「恋すると恋愛って言葉に敏感になるんですよ。心当たりあるんじゃないんですか?」
「えっー。うーん…」
1番に思い浮かぶのは…あおと!?いやいや、ありえないでしょ。めありピンチです。あおとが頭から離れない!?
「あらら。めあり様、顔が真っ赤にございますよ」
「真っ赤なんかじゃない!」
とりあえず寝る!おやすみなさい!
…めあり、思いっきり走って甘原おいてきちゃった。どうしよう。
でも、眠い……
「あらら、めあり様、やっぱり好きな人ができたんですね。ふふ…おやすみなさい」




