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1,雨上がりの絵描きさん

 あの日あなたに出会った

 あの日あなたを知った

 あの日私は光をみつけた


 そして今、光を失った

「行ってきまーす」

 私はめあり。10歳で、好奇心旺盛の女の子。お散歩が好きで疲れたら必ずお散歩する。

 めあり、学校に行っていないの。不登校じゃないよ!?お父様とお母様が全国各地を点々としているから、家庭教師をつけているの。

 歩く速度を弱めたら、午前中、雨が降っていたから町がまだどんよりしていることに気がついた。あれれ?これは金木犀の匂い!秋を感じる甘い香り。

 やっぱりめあり、金木犀が1番好きだなって実感する。

 公園が見えてきた。中にあるベンチに座って休憩しよう。ってあれ?珍しく先客さん?めあり、驚いて声張り上げそうになっちゃった。

 とりあえず、気になるけど近くの鉄棒に登って観察してみよう。

 先客さんは何かを描いているみたい。もしかして、めあり気づいちゃいました。彼の前にあるもの、そしてそれを見ては描いてを繰り返している、これは金木犀を描いている!あー!これはめあり、好奇心に負けちゃった。

 たったったった…ひゅいっ…そぉ〜…すっ…

「ねぇ!金木犀を描いているの!?」

 めあり、爆発しちゃった。少し恥ずかしいけど、気になってしまったら仕方ありません。

「わぁ!びっくりした、君いつからいたの?」

「さっきだよ。先客がいたから珍しいなーと思ってすーってきたの」

「へぇ…そうだったんだ。僕はあおとよろしく」

「あおと!いい名前!めありだよ。ってそれより!ちょっと、絵見せてよ!」

「うん…いいよ」

 めあり、まともや爆発しそう。めっちゃ綺麗な上にこの絵どこかで見たことあるんだもの。

「あなたの絵、うちにある…」

「えっ?」

 あおとはなんと有名な画家さんでした。アーティスト名は(ふう)。彼の風景画は美しく、本物を見ているかの様なのに、ふわふわして柔らかさがあると言う。それはそれは凄いと評判でした。

 その後、めありはあおとと一緒にたくさんお話しをしました。

 おっと。もう3時。長話しちゃった。これ以上お散歩を楽しんでいたら、きっとまた同い年の男の子に絡まれちゃう。

「ごめんなさい。めあり、そろそろ帰らなきゃ。楽しいお話ありがとう。また来るね」

「じゃあ話しながら帰ろうよ」

「いいの?帰る方向同じ?」

 めありは帰る方向を指で教えました。結局あおとと帰ることになりました。

 なのに…目の前を嫌な奴が通りました。

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