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天使だって、学生です  学校ってあんま好きになれない

学校好き?

「あいつがきたぞ、また」

 私がクラス 否、校門から学校に入った瞬間誰かがそう言った。あいつ、それはもちろん私。呪いごっこ……否本当に向こうからの認識としては呪われた子なんだしね。私は。もっとも、それぐらいの事で傷ついたりはしないけどね~。天使だし。

「おは……」

 私の学校には「挨拶し隊」と呼ばれる人たちがいて、その人たちは朝校門の前に立って生徒みんなに挨拶をする人たちなんだけど、その人たちでさえ私を避けた。 

 あの、私挨拶し隊の人たちの中に知ってる人一人もいないんだけど……。私そんなに有名になっちゃったの? こういう有名のなりかたはかなり悲しいものがあるんだけど。

 しかも、私が歩くと周りの人がみんな引いていく。その様子は、モーゼが追手から逃げるために、海を開いたみたいなんだけど。私ただの、少女なんだけどなぁ。ただし、小学生で天使の。

 昇降口に行って上履きをのぞいてみると、小さなかわいいメモに「でてけ」と書いてあった。なんで、こんなかわいいメモわざわざ使ってるんだろう? 私への優しさか? あり得ない話だけどさぁ……。

「お、アミン! ハロ!」

 背後からかわいらしい同年代だと思われる少女の声が聞こえた。私のいる方に向かって走っている。モーゼの道を利用する気らしい。だけど、本当のモーゼの話だと背後から追ってきた人々は海に落ちておぼれ死ぬんだよね……。

「うわぁ。アミン、呪われた子に触っちゃった! どうしよ……。私も殺されちゃうよ」

 案の定走っていた子は私にぶつかってきた。みごとにおぼれ死にましたね。っていうか、私に触ったら殺されちゃうなんて噂、もしかして広まってたりする? まぁ、私はみんなからみれば死神っぽい存在だったんだっけえ。

「たしかに、怖いね。エミン。そういえば、この前となり町から殺人鬼が逃げだしてきたみたいだし~。ボロボロな姿の少年なんだって」

「うわぁ、一見わかんないじゃん」

 二人は、のんびりと話している。殺人鬼ねぇ……。そんなのが来ちゃったら私の仕事がまた増えちゃう。嫌な世の中だなぁ。

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