最初、天使は思った 呪いごっこ
呪われてるって言われた事ある?
呪いごっこ。
私はあの事をそう呼ぶ。誰か一人を呪いの発生源って考えてその人に触ったらその呪いが触った人に着く。そしてそれをまた別の人になすりつければ、今度はその人に呪いが移る。そういう遊び。言うなれば、鬼ごっこなんだよね。
でも、鬼になること追われる子はいつでも友達なのが鬼ごっこだとしたら、呪いごっこは違うんだよね。呪いごっこで呪いの発生源になっている子は嫌われている子。原因はほとんどが汚いから。不潔だから。
え? 何でそんな事書いているんだって? それは、現に私が呪いごっこの標的だったから。
でも、私汚かったはずないんだよね~。爪を噛むとかそういう癖もないし、私の黒くて長い髪は毎日綺麗に洗っている。念入りに! 顔だって丁寧に洗顔クリームで洗ってるし、毎日同じに見えるような真っ黒なワンピースも実は五着持っててそれはそれぞれでしっかり洗ってる。アルコール消毒も大好き。
だからさ、つまりは私は不潔でも汚いわけでもないのに呪いごっこの標的なのよね。なんでだと思う? え? 性格が悪いから? でも、そう言う人は逆になじめるはず。よく自慢するから? 私が自慢するほどのものを持っていると思う?
つまりはね、私はそのまんまの意味で呪いなわけ。もっというと、私は他からみて呪われているらしいの。ふぁんたじーとかで出てくる悪魔みたいな感じ。多分だけど。とにかく私は呪われているのよ。
そうするとまた何で呪われていると思われているのって話になるけどさ、それはストレートな意味で私が呪われているように見えるから。説明になってないかもしれないけどこれが一番ストレートな言い方。えっとそのつまりは……私の周りで人が死ぬのよ。正しく言えばもうじき死ぬ人のところに私が行くんだけどね。でも、周りからは私が呪われた子で私が行く先々で人が死ぬって思われちゃっているわけ。まぁ、そう言う考え方もありだけどやっぱり本人としてみればそれは違うんだよね。私はもうじき死ぬ人のところに、魂と切り離される記憶を取りに行くだけ。そしてその記憶を光姫のところに運ぶだけ。
って説明しても意味不明なだけか。まず記憶を取りに行くってところでよくわかんなくなるし。
≪助けて≫
来た。もうじき死ぬ人の声が聞こえた。場所はここから二十三㌔南。死ぬのは八十三歳のおばあさん。原因は老衰。
「家族、悲しんであげてるかな? 一人かな? 」
一人なら、最後に私笑ってあげよう。だって、
天使だもの。




