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天使だって、迷うときは迷うけどいいでしょ!? 別に    開き直っちゃったけど何か

天使の仕事は義務だし生きる意味

それを失ってまで本当にいるのか? 本当に選ぶべきなんか?

あいつなんて

自分優先するべきだろ

 あのあとの彼と過ごした時間は、表面上は何もないようなのになんか辛い時間だった。そのことが悲しくて辛くてとてももったいないような気がする。――彼との時間はそろそろ終りそうな不安定さを持ってき始めているから。人と深く付き合いすぎてしまったときのように――

 ずっと無言だった、お互いに。彼に話すために考えてきていた話も全てあのことがおきたら忘れてしまったし、彼も無言……。やっぱりとてもあーゆー状況は気まずい。いつでも緊張していた感じがする。――これ以上壊さないように壊れないようにって――

 『じゃ、またいつか』っていう何時ものせりふさえお互いに言うことができなかったな……。そして、そのあとにお互いに笑い会うこともできなかったな。

 そんな後悔にまみれていても私は天使以外のものにはなれないし、天使として生きなければならないから天使の仕事をしなければイケない。これは使命だし義務だし、私の存在意義の全てといってもいいから。でも、やっぱり仕事中もついさっきのことを思い返しちゃう。さっきああすればとか、どうしてあんなふうにしちゃったとか……、駄目じゃん私。そんなんじゃ駄目じゃん。それでこれからも引きずって生きちゃったらどうすんだよ!? 私は天使でしかないんだよ! 人間と相容れて仲良くしあうなんて普通ありえないしありえちゃイケない! 後悔なんかして、天使の勘はずしまくって仕事まっとうできないなんて馬鹿だ。ただの馬鹿だ、くずだ。生きるに値しない。私は……自分のために生きているのではない。光姫様のためだけに生きているの。私は間違っている。

 あぁぁぁ、ここだここ。いたいた、勘がなんか冴えて来た。お! 予想通りあれはお婆さん。しかも、ちょうど道の真ん中で倒れている。転んでショック死だ! 勘が当たった! 久しぶりだ~。勘当たるの。ではでは、さっさと仕事。

《嗚呼、天使様よ。私は今から死んでしまうのでしょうか?》

「ええ」

 あれ、このお婆さん変に信心深い。なんでだ? ん、これは? そのお婆さんの首には十字架のペンダントがかかっている。嗚呼、キリスト教徒か。

《では、私に残されたときは?》

 ――もう……ない――

 私はただ心の中で答える。その時には目の前にいる死神は虎視眈々とお婆さんを見つめている。そして、死に逝く時の最後の思い出に残るような笑顔を一つ作ってお婆さんを見る。すると、おばあさんは微笑んでくれた様な気がした。

 今こそ時が来たんだね。彼女の。

 死神はかまを振り下げた。するととても透き通るように美しい心の美しそうな二つの光が出てくる。その光は本当に美しく輝いている。そして、何時もどおり死神は黄緑の光をポケットの中に入れて、私はピンクの光を掴む。さぁ祈ろう姫のためだけに。


――光姫様。こちらが本日の記憶です。どうぞ、お食べください――


 そう祈るとピンクの光は消えた。何時もと同じ。否、それと一緒に私の迷いとかも消えてしまったような気がした。

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