第一話〜そのご依頼引き受けます!〜
初心者な為、誤字誤植や日本語がおかしかったりする部分も多々あります(多分)。なので、そういったところを温かい目で見守っていただけると幸いです!
もし、ご意見やアドバイス、感想等がございましたら、ぜひコメントよろしくお願いします!
「白、今日は依頼なんか入ってるかー?」
俺は、国門飛夢。高校を1年前に卒業し、両親がやっていた怪異被害専門の案内相談所をやっている。
「依頼、今日は何も入ってないからお客さんが来なきゃ依頼はないよー?」
こいつは、助手の真賭白。俺と同じ高校を俺と同じ時期に卒業した。ある事件をきっかけに案内相談所を一緒にやることとなった。
人々は見えないものを畏怖したり、信仰したりする。例えば、“神”とか“霊”とか“妖怪”とか。そういう、普通の人には見えない奴らのことを“怪”と呼び、その中でも信仰されるものを“神”、畏怖されるものを“魔”と呼ぶ。
悪事を働いた怪を退治するのがそれぞれが特別な能力を持つ、“清浄師”だ。俺と白は、その清浄師の一人である。
だが、一般的な清浄師は一人で活動することはなく、組織に入ることになる。
「依頼がない時しか、ゆっくりできな⋯⋯。」
言いかけたその時、突然20代くらいの女性が入ってきて慌てた様子で言った。
「怪異被害の相談に乗っていただける場所とはここで合っていますかっ?!」
「合っていますよ。どのようなご依頼か、お聞かせください。」
そう言うと、女性は安心したような様子を見せたあとゆっくりと話し始めた。
「取り乱してしまい、すみません!
私の名前は八重下恵です。私の友達が、大変な状況で警察も取り合ってくれなくて⋯⋯。」
「その友達が人間に化けた何かに連れ去られて助けてほしいと。」
さっきの依頼をこぼすようにつぶやいた。
ここは木漏れ日が地面を照らし、木々が生い茂る長野県のとある山。そんな静かな森の中で先ほど受けた依頼を復唱していた。
「にしても、空気がおいしいな。白もこっち来いよ、川が近くにあるぜ?」
「私はいい。日の下に出たくない。」
白は、そう言って木漏れ日を避けるように歩き、時よりある木陰で休みながら進んできた。
「事前調査するだけしたら、しばらく長野で観光する時間をやるから。」
白の死にかけていた目が輝き出し、興奮した口調で言った。
「ほんと?ほんと?なら、やる気だす!」
まるで子供のようなはしゃぎ様に俺は少し苦笑いしながら異変を探していく。
怪がいた場所には、空間の歪みが生じて深淵が見える。これが広がれば、世界の均衡は崩れ終末世界の始まりとなる。
深淵には“地の深淵”、“水の深淵”、“焔の深淵”、“雷の深淵”、“嵐の深淵”、“無の深淵”の6種類ある。それぞの深淵はその怪異の能力に基づいたものが出現する。
「国門ー!焔の深淵見つけたよー!」
白は、見つけたことを褒めてとばかりに胸を張って自慢してきた。ないはずの尻尾がブンブンと勢いよく動いているのが見える⋯⋯。
「焔の深淵か⋯⋯。温度を操るのかそれとも⋯⋯。なんにしても、事前調査完了だ。2日後には戻ってこい、さもなくばおいて帰る。」
「国門は、少し冷たいのー。ぷーぅ。」
白は少し変わっているが、時々可愛い。だが、余分な感情は抱くべきじゃないな。
うーん、怪異系って題材は一杯あるのにどれを使うか悩みますねぇ…。
色々調べていくと、話が矛盾してるものがあったり、よく使われすぎて競争が激しかったり、なんか踏み込む場所を間違えたかなって感じがしますが、ゆっくりまったりやっていくんで気にせずゆるふぁいでいきます!