プロローグ〜はじまりの朝〜
初心者な為、誤字誤植や日本語がおかしかったりする部分も多々あります(多分)。なので、そういったところを温かい目で見守っていただけると幸いです!
もし、ご意見やアドバイス、感想等がございましたら、ぜひコメントよろしくお願いします!
—あの日。あの月が深紅に輝く夜に、大切なものがすべて壊れて消えた。それらを代償に力を得た。
静かな部屋にカーテンを開ける音が響き渡った。
窓の外では、小鳥が鳴き、犬は吠え、人が歩いている。そして、時より人に紛れ“怪”と呼ばれるものが跋扈している。
古くより“怪”とは、人の思いや願い、欲望などといった念から生まれた存在で、信仰されるものを“神”といい、畏怖されるものを“魔”と呼ぶ。それらを視認でき、退治する者を“清浄師”という。
「なんで、正式な清浄師でもないのに怪が見えるんだ⋯⋯。」
そんなことを呟いていたら、電話がかかってきた。何度も何度も着信音が鳴っている。だが、俺はそんなことを気にせず朝ごはんの支度を始めた。
パンをトーストし、オニオンスープを温め、たまごサラダとパン用のいちごジャムを盛り付けていく。
そんなことをしていると、電話ではなくインターホンが鳴った。
そして、音がしなくなったので朝ごはんをリビングに運ぼうと後ろも見ると⋯⋯。
「わっ!電話鳴らしたのに、君はなんでいつも出ないのかな?」
驚かせようとしてきたこの少女は、真賭白。同じ高校のクラスメイトで、中二病なのか「コードネームは案屋だ。」とか格好をつけて言っていたような気もする。あらまぁ、痛い子⋯⋯。
「なんか、君の心の中で貶された気がするんだけど⋯⋯?」
「気のせいじゃないか?そもそも、電話も出ても出なくてもここに来るんだから、なら出ない方が楽ってもんだろ。」
そう、はじめの頃は電話に出ていたのだ。電話で話したあとに白が来て、そこでもまた話していた。
ある日、電話に出れないときがあった。今日は来ないだろうなと思っていた時、白は家に来た。次の日もその次の日も電話に出ることはなかったが、白は家に来た。結果、その日から電話に出ることはなくなった。
「乙女の気持ちがわからないんだね、君は。」
「いや、だって俺は乙女じゃないし、お前のことわからんしな。」
そう、俺は何も知らない。この真賭白のことを。
プロローグで500文字は超えないだろうとか思って書いてたんですけど、結局超えてしまいました⋯⋯。
投稿は半分、気分みたいなところがあるので、気分が乗ったりとか書きたいネタがあったりしたら書きます。
ただ、一定の頻度では書いていきたいなと思っているので、これからよろしくお願いします!