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31話 スカウト

約1時間でヘアーカットは終了した。


「こんな感じでどう?」


途中から本当に眠ってしまっていたオレは、あわてて目を覚ます。


「すごくいい感じです。」

鏡に映るオレを見ながら天音が答える。


誰だこれは!


オレは鏡に映る自分をみて、心の中で叫んでいた。


そこに映っていたのは、端正な顔立ちの美少年だった。


前髪を短くしたことで、大きな目と長いまつ毛がより強調されいる。

そして整えられた眉毛が、顔全体にシャープな印象を与えていた。


「お兄さん、名前なんていうの?」

お姉さんがたずねてきた。


「伊蔵です。」

反射的に答えてしまったオレ。


「伊蔵君。モデルとか興味ある?」 


「モデルですか…」


「そう。私の知り合いにモデル事務所の社長がいるんだけど、一度会ってみない?」

これはいわゆる“スカウト”というやつですか…


予想もしなかった展開に思考が追いついていかない。


「お兄ちゃん、モデルだって。すごいじゃん!」

なぜかオレより興奮してさわぎだす天音。 


「もしよかったら、妹さんも一緒にどうかしら?」


兄妹そろってのスカウトってことですか…

どうしたらいいんだ…オレ!


(とりあえず、親と相談ってことでいいんじゃないっすか。)

見かねたスラが助け舟を出してくれた。


(だって、二人とも中学生だし、未成年っすよ。)


たしかにそうだ。


「あの、お誘いはうれしいんですけど、オレたちまだ中学生で…親に相談してからでないと決められないです。」


オレはスラのアドバイスをそのまま伝える。


「そうね。ごめんなさい。つい私も興奮しちゃって…。お会計の時に私の名刺を渡すから、もし興味があったら、親御さんと相談してから連絡をちょうだい。」

お姉さんはそう言うと、仕上げのドライヤーをかけ始めた。


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