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日常ゲーム

作者: 藤乃花

新しく発売された『日常ゲーム』……選択したルートを進んで、一日を乗り切るというタイトル通りのゲームを買った主人公。早速帰宅しゲームをプレイする。ゲーム画面に街角が映り、選択ルートがフレーム内に記された。『日曜日のランチタイム。君は何処へ食事に行く?ハンバーガー、Aへ進め!ラーメン、Bへ進め!』(んー……まあ、ゲームだしB!)主人公の選択ルートはBのラーメン。ゲーム画面がラーメン店へと切り替わる。『君はどのラーメンをオーダーする?醤油ラーメン、Aへ進め!味噌ラーメン、Bへ進め!塩ラーメン、Cへ進め!』(三択は迷うな。でも所詮はゲームだよな……Cっと!)ゲーム画面に塩ラーメンが登場した。『君はラーメンに胡椒をかける?かける、Aへ進め!かけない、Bへ進め!』(こんなのまで選択ルートにあんのか?かけるに決定)『胡椒をかけようとした君は、蓋が緩んでいる事に気付かず中身を全部ラーメンにぶちまけた!お見事!』ゲーム画面にゲームオーバーの文字が出てきた。(なんだ、こりゃ……『お見事』じゃねえだろ)主人公は馬鹿馬鹿しくなり、スイッチを切った。なにげにゲームの箱に入っている取説を捲ってみた。『一度プレイした日常の内容ですが、リアルでも同じことが起きます。回避しようとしても出来ませんのでご了承下さい』(マジか?いやいやラーメン食いにいかなきゃいいんだよ)ふと主人公は気づく。(今日、そういや日曜日だな)その時、主人公のスマホが鳴った。「もしもし?」『ああ、シュージ?今からラーメン食いに行かね?』

〈回避しようとしてもー〉



↓おまけです。



プレイした通り、主人公は塩ラーメン以外品切でそれをオーダーするしかなく、胡椒に至っては友人のイタズラで右手ごとそれを掴まされ無理やりラーメンにかけられ、ゲームと同じになるのでした。





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