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窓越しのあなたへ  作者: いなかを せいじ
1/1

非日常が生み出すドラマ

今日も今日とて会社へ向かう。


毎日が同じ繰り返し


20代前半、遊びに精を出していた。


20代後半、少し将来的なことを意識し始めてきた。


現在32歳


変化を求めるも行動せず、刺激を求めるも安定を目指す。


そんな怠惰と矛盾を繰り返し今も生きている。


これはそんなどこにでもいる男の物語






「おーい、例の資料作ったか?」


上司に言われ、事前に作った資料をPCの共有フォルダに入ってるか確認する。


「あ、終わってますよー 共有フォルダにタイトル付きで入れてます」


「終わってんなら言えよー」


「すんません笑」


他愛のないやり取り、これが俺、橋階亮太の日常だ。


「部長、例のゲームの新作12月みたいですよ!」


「マジで?あれおもしろいよなー。亮太買うのか?」


「もちろん買います!ただPCのスペック微妙なんでまずそこからですね(笑)」


「あぁ、要求スペックそこそこなのか?」


「VRAMが足りないんでグラボの買い替えですね・・・」


「今品薄でかなり高いぞ(笑)」


「会社で買ってくれないすか?(笑)」


「無理だな(笑)」


「えぇ~(笑)」


普通、会社の部長といえばこんな気軽に話せる相手ではない


しかしうちの会社は別だ


大企業でも何でもない、地方の小さな建設会社である。


しかもこの部長と言われている人も俺を会社に入れてくれた恩師だ


60歳手前にしてパソコン関連に関してに秀でたスキルを持ち


俺の中途半端なパソコン知識も活用できると見出してくれた人だ。


そんな恩師に報いたいと思い、今はこの会社で働かせてもらっている。






うちの会社は基本残業なし、いたってホワイトな会社である


就業時間になりいつも通り帰り支度をし。挨拶をして帰る。


次の日も就業開始前に出勤しいつも通りの仕事をしながら、終業時間を待つ。


そう、いたって平和な日常だ。


嫁や彼女はいないが貯蓄のため実家に住み、帰ればバリバリ現役の両親と酒を飲みながら談笑


平凡より少し上、実に幸せな環境である


それがゆえにつまらなさを感じることもある。


しかしとある日、その日常が、非日常と混ざり合う


そんな時が来たのである。



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