精霊を救ったのはただの村人でした。
森の近くにある小さな村の少年リース。
十歳を境に父の仕事を手伝うために森に行く事になり、そこで同じ年頃の少女エルミナに出会う。
その森は精霊に守られているというお伽噺があった。精霊がなぜその森を守っているのかは誰も知らない。
これは、勇者が救いに来てくれる物語でもなく、英雄が彼女を迎えに来てくれる物語でも無い。行き場を失った精霊を救ったのは物語の端に出てくる様なただの村人の、それもたった二人の子供達だった。
十歳を境に父の仕事を手伝うために森に行く事になり、そこで同じ年頃の少女エルミナに出会う。
その森は精霊に守られているというお伽噺があった。精霊がなぜその森を守っているのかは誰も知らない。
これは、勇者が救いに来てくれる物語でもなく、英雄が彼女を迎えに来てくれる物語でも無い。行き場を失った精霊を救ったのは物語の端に出てくる様なただの村人の、それもたった二人の子供達だった。