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TS魔王の『モン娘』ハーレム綺譚  作者: 九條葉月
第二章

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6.ゴーレムのタロンと、リュアの決意


 6.ゴーレムのタロンと、リュアの決意。



 ゴーレムのタロンが美少女になった。


 なんでやねーん、とは思うのだが、リュアという前例があるのでそれほど驚かない俺だった。諦めたともいう。異世界は凄いなー……。


 話を聞くに、創造者である俺を『主』として認め、様々なことから守ってくれるらしい。主うんぬんももう諦めた。


 しかし、正直、俺って古い人間だから『女の子は守るもの!』という固定観念がある。そんな俺だから十代前半にしか見えないタロンから守られるのは違和感が凄いのだが……まぁ、ここは異世界だしな。郷に入っては大人しくしておくべきだろう。


「私……主……守る……」


 ゴーレムの時のように両腕を振り上げながら決意を口にするタロン。なんだか自分に言い聞かせているような気がするのは気のせいだろうか?


 人型になったタロンはたどたどしい感じで喋っている。これはまだ慣れていないだけで、しばらく練習すれば普通に喋れるようになるらしい。


 ただ、このままだと普段の意思疎通も大変なので、俺はD.P.で黒板を交換してタロンに渡した。リュアと同じ要領だな。


『すみません、お手数をおかけします』


 スキルのおかげで異世界の文字も難なく読むことができる。


「気にするな。投石で倒されてから数千年経っているんだろう? 口が動かなくてもしょうがないさ」


『……いえ、そもそもの問題として、友達が一人もいませんでしたから。よく考えたら言葉を発した経験もほとんどありませんでした』


「…………」


 泣いた。

 俺の中の全米が大号泣だ。


「大丈夫。俺とタロンはもう友達だから」


 タロンの肩に手をやり何度も頷く俺。

 そんな俺を見てタロンは黒板に小さな文字を書いた。


『いえ、私としては、友達以上の関係になるのもやぶさかじゃないと言いますか……』


「…………」


 それ、聞こえない程度の小声のつもりなんだろうけど、黒板に書かれたらハッキリ読めるからな?


 というか、タロン。お前もか。

 なんでこう俺の周りには『リュア系』の女性が集まってくるのか。


 ちなみにリュア系とは、恋愛関係に積極的な女性の意である。一番積極的なのがリュアだからな。


『……なにやらラークから呼ばれた気がする』


 地面から『にゅっ』とリュアが生えてきた。もうこいつは何でもありだな。


『…………』


 リュアは俺とタロンを見て、固まった。

 正確には黒板で会話をするタロンを見て。


『――キャラ被りだ!?』


 リュアの絶叫が広く“ 神に見放された土地(アゥフ・ギーブン)”にこだました。いや黒板の文字だけどな。勢いと大きさからして声に出したらさぞかし響いたことだろう。





『無口系で、人外が人型に変身する系で、しかもラークが名付け親! なんということだろう、ついにキャラ被りの恐怖が襲いかかってきた!』


 リュアはそんな主張をしていた。


 いや確かにそう書くとキャラ被りしているけどな、お前は無口系じゃなくて喋れない系だから。むしろ騒がしいから。キャラ被りを心配するとか自意識過剰すぎである。全世界の無口系キャラに謝ってこい。


『ラークはそう言うけれどね! ハーレムものにおいてキャラ被りは致命的なんだよ!?』


「だから被ってないって。あと勝手にハーレムものにするな」


 俺が目指すのはスローライフ系だ。女の争いギスギス系は望んでいない。


 そもそもタロンだって喋る気満々だし。むしろ黒板でのやり取りからすると饒舌だぞ?


『……そうやって余裕ぶっているラークだって、『ヘタレなぁなぁ流され系』のキャラが出てきたらキャラ被りしてしまうんだよ?』


「……いやちょっと待て。俺ってそういう認識なのか?」


 どちらかというとアレだろう? キャプテン・ハー○ック的なカッコイイ“漢”だろう俺?


『はっ、』


 鼻で笑われた。ちょっとショック。


「……で? 億万歩ゆずってキャラ被りだとして、リュアはどうしたいんだ?」


『それはもちろんCVをつけるしかないね』


「世界樹がキャラクターボイスとか口にするなよ、世界観が崩れる」


 せっかく魔法があるファンタジーな世界なのに。


『ここはラークが萌え萌えキュン♪ してしまう声優の声を真似するしかないね。声なんて発声器官を模倣すれば自由に出せるのだし』


「お前は全世界の声優に謝るべきだと思う」


 本当にこいつは何でもありだな。


『そうだね、ラークが萌えて私のキャラクターに合っているとしたら……銀河○道999のメ○テルだろうか?』


「はっ、」


 鼻で笑ってやった。お前がメー○ルとか片腹痛いわ。お前はどっちかって言うとアレだから、ちび○る子ちゃんだから。


『…………』


「…………」


 ちょっとリュアが蔦 (十数本)で攻撃してきたり、それを刀ですべて叩き落としたりの攻防をした結果。リュアの声は可変式となった。メー○ルだったりち○まる子だったりキュア○ートだったり。


 やれやれ、しかし、ちびま○子扱いしただけで攻撃してくるとは、なんで(うち)の世界樹はこう血の気が多いかね?


『……いえ、逃げるでも謝るでもなく、すべての蔦を叩き落とした主も十分血の気が多いと思いますが? というかなんで叩き落とせるんです? 太陽鳥を絡め取ったと伝わる世界樹の蔦ですよ?』


 そんなツッコミをするタロンだった。

 ツッコミキャラとしてはケウとかスレイの方がキャラ被りを心配するべきかもしれない。




タロンに『お姉ちゃん』と呼ばせようとしたらリュアが生えてきた。何を言っているか分からないと思うが以下略。


次回、16日更新予定です。

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― 新着の感想 ―
[一言] 女の争いギスギス系は望んでいない…… つまりハーレム員がみんな仲良しゆりゆりなスローライフハーレムがご所望と! 言質取ったぞー!
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