第四回「ハロー!」
前回までのあらすじ
支援絵を投稿し「のじゃおじ」さんからいいねを貰い浮かれる火乃酉!
しかし熱狂的なファンが多いシロちゃんから反応を貰うことは出来なかった!
反撃のため、立ち上がれ!火乃酉!!
……はい、という訳で自分語りの続きなのです!
個人的に自分語りばかりする人は敬遠されがちだと思っていますが、Vtuberとして僕のキャラクターを知ってもらうためにも見苦しい部分もひけらかすくらいの心持ちで書いてます!
「現代神話」創造を目指すものとして、自他問わず「物語れる」ようになりたいのです!
とにもかくにも「電脳少女シロ」ことシロちゃんから反応を貰いたい火乃酉。
どうすればいいのか考えたのです!
まず綺麗なイラストを描くライバル、絶対的な力を持つ「神絵師」の方々が沢山いて、お絵描き歴がゼロに等しかった僕の絵はすぐに埋もれてしまいます!
今すぐ画力勝負で勝てないならば知恵を絞らなきゃいけないのです!
そこで僕はシロちゃんの動画を漁り、情報収集に努めました!
Twitterも閲覧しシロちゃんの好きな絵の傾向、話題も調査しました!
今になって冷静に考えるとストーカーみたいですね!
とにかく僕はシロちゃんの好みを調べ上げ、よいネタを見つけました!
それはとある生放送での解答です!
「現在気になっているゲームはなんですか?」という質問に対し、シロちゃんは当時発売前の「モンスターハンターワールド」と解答し、昔からMHシリーズをプレイしていると発言したのです!
シロちゃんは元々、見た目の清楚なイメージに合わない殺伐とした硬派なゲームをよくプレイされていたので、狂暴なモンスターを狩猟するというMHシリーズをプレイされていると言うのは意外でもあり、納得も出来ました!
なにより僕自身MHシリーズが好きで昔からプレイしていたので自分の知識と経験が活かせると考えました。
質問の解答の中でシロちゃんはMHシリーズでは「ランス」を愛用していると発言していました!
MHというゲームをされたことのない方にはなんの話やらだと思うので解説しますとMHにおいて武器は戦闘スタイル、RPGでいう戦士、魔法使い、僧侶などの職業に近い意味合いを持ちます!
どの武器を使うかで戦い方が大きくかわるので好みの戦闘スタイルである愛用武器に対して多くのプレーヤーは拘りを持っています!
因みに僕は狩猟笛が好きです!
このことに気付いた僕は早速これを題材に支援絵作成しました!
可愛らしい外見で殺伐としたゲームをプレイするシロちゃんをどう表現するか、足りない画力と頭を絞って描き上げたのがこちら!
努力と幸運が実を結びこの支援絵はなんとかシロちゃんの目にとまり、本人から「いーね!」とコメントを頂くことが出来ました!
「ちゃんと生放送をみてくれてありがとう!」と言うコメントを貰い、アイドルのストーカーじみた熱狂的なファンってこうやって生まれるんだなぁって感じました。
シロちゃん本人からコメントを貰えるとその支援絵に対して沢山の「いいね」や「RT」を頂くことが出来ました!
うろ覚えですが最終的な「いいね」の数は600越えです!
もっと沢山のいいねを貰ってる方もいらっしゃるとは思いますがTwitterを始めたばかりの僕にとってこの数字は天文学的なものであり、印象深かったのです!
この時僕はシロちゃんから反応を貰ったという達成感と多くの人にみてもらえたという承認欲求を満たすことが出来ました!
でも本当は他にも色々支援絵描いたのです。
その中で反応いただけたのはこの一枚だけなのです。
それ以降「いいね」の数が100を超えることもなく、あの時の評価が僕の実力ではなくシロちゃんの人気によるものだという当たり前の事実に気付かされました。
毎回投稿する支援絵が1000「いいね」を超える神絵師達をみながら僕は自身の未熟さを噛み締めたのです。
SNSによって自分より優れた人に出会い自信をなくす「SNS疲れ」というものを僕は痛感しました。
それでも僕は支援絵をみてもらうという目的のために努力して達成するという「経験」を得ることが出来ました!
僕はこの「経験」を糧に成長したいのです!
僕の夢である「現代神話創造」において支援絵を描くために使った時間は見方によっては無駄な時間に見えるかも知れません。
でも僕にとってこの経験はとても有意義なものでした!
憧れの二次元の存在に近付くために努力して、そしてその想いを少しでも汲み取ってくれたVtuberという存在は「繋がりをもてる非現実の存在」として僕の心に大きな憧れを残しました。
昨年12月に始まったVtuberブームは半年近くの時を経て色々な派生をみせました。
超会議等のイベントでの露出、シロちゃんに至ってはTV出演を果たすなど多くの広がりをみせています。
大手企業の台頭、2000を超えて増殖するVtuber、版権キャラの利用、各派閥の協力や対立……。
いいも悪いもひっくるめて様々な動きのあるこの界隈に僕は参加したいのです!
正直に言えば有名な方々のようにチヤホヤされたいという下心もあります。
ですが僕がVtuberになりたいのは彼女達Vtuberとの交流で得た「経験」が欲しいからです!
現実と非現実の間に存在する彼等と関わってクリエーターになるための成長に繋がるような「経験」が欲しいのです!
次回は揺れるVtuber界隈の光と闇について僕の主観で語ります!
(ミライアカリさんもココロヤミさんも好きなのです!)
新コーナー
『このVtuberのここすきのコーナー!!』
「このコーナーは僕の主観でいいなと思うVtuberさんを手短に!勝手に!紹介するコーナーです!」
「ですぅ」
「イラストやURLは諸々の権利関係の都合上載せません!喋るだけです!」
「注意してな、ですぅ」
「賛否があるとは思います!でも僕は語りたいのです!」
「ですぅ!」
「第二回の今日は白組組長、PSYCHO-PASSシロイルカこと『電脳少女シロ』です!」
「笑い声の高周波っぷりがイルカみたいで可愛いのですぅ」
「見た目の可愛さと裏腹に殺伐としたゲームを嬉々としてプレイする姿から熱狂的なファンがいるのです!」
「ファンは通称シロ組さんと呼ばれ、煮込みにされるのですぅ」
「連日動画投稿をされている上にゲーム実況のみならず、外国語講座や海外のニュース紹介、さらには拷問具の紹介など多彩でインテリジェンスを感じるのです!あざとくも可愛らしいのです!」
「同じ事務所の『バーチャル』さんとの絡みも面白いのですぅ」
「背後に事務所があるだけあって雑誌やTV出演などメディアへの露出も高く、今後より一層の活躍が期待されます!」
「最初の動画で語られていた武道館でのコンサートしてほしいのですぅ」
「……腕が疲れたのですぅ、ひよこさん」
「それなら今日はこの辺で!また次回!」