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猫の手をかりたいです。  作者: たまけん
7/15

マユキは初めて狩りをする。

初めて評価がついたのが嬉くて連投してみました。

ミーナが先行し残りの4人が森に入って行く。

森の中は、木々の緑がまぶしく、たまに、鳥の鳴き声がするぐらいで静寂の中ミーナを先頭とした4人が小道を歩いて行く。この小道の先には小川が流れており、そして、その小川に沿って北上して行くと小さな池があるそうだ。水場には動物や魔物が出やすいのでまずは其処を目指していこうということになった。

暫らく歩くと、小川に着く、そして、ミーナが周囲を確認して、さらに、池を目指し小川を北上して行く。

さらに、暫らくすると急に視界が開け池につく。

「小さな池といってたけど、結構大きいね。」

「そだね、広場にある噴水より少し大きいぐらいだとおもったけど教会の敷地ぐらいあるね。」

とジニーとジムが小声で話していた時、

「おい、お前ら子供たちだけでこんなところで何をしている。」

4人の男の子たちはビックリして、声のしたほうをみる(ミーナは気づいていた様で普通だった。)

王都の冒険者たちだろうか、一人は皮の鎧に小さな木の盾を左手装備したジークと同じぐらいの身長の15,6歳ぐらいの少年で、一人は大きな盾を背中にさげ鎖の鎧を着込んでいる20代前半ぐらいだろうか大柄の地味顔色黒の女性。もうひとりは、いかにも魔術師ですよという感じの杖にローブの小柄な少女である。

「お前たちだけで、何をしていると聞いている。」

「ここにピクニックにきてるだけだけど。」

はぁ~、と溜息を一つ吐きいろいろ説明してくれた。

このへんは低レベル冒険者たちの狩場で危険は少ないけど経験が少ないとほとんど獲物に出会えないこと、そして、マユキたちみたいな年頃の子供たちが冒険と称してここに来て、何も出来ず、ご飯だけたべて帰って行くこと、そして、子供たちがいると自分たちの仕事にならないから早く帰ってほしいといくことだった。ちなみに自分たちも子供のころピクニックといって同じことをしたといっていた。

「じゃ~、お兄さんたちの狩り見学さしてもらっていい??」

「ダメに決まってるだろ、こっちは、駆け出し冒険者で生活がかかってるんだから付いてくるなよ。そして、この辺から、あんまし奥に行くなよ。魔物が少ないといっても出ない保証がないからな。じゃ、飯食ったら帰れよ!!」

そういいながら、三人組は森の中に消えていった。

「そうか、この辺には魔物はいないか・・・」

ジークがそうつぶやくと。

マリリンがかぶせ気味に言い放つ。

「そんなことないわよ。近くに何か小さな気配が二つあるから。。たぶん、ゴブリンじゃないかなぁ」

ゴブリンたちは、3人組みの冒険者たちは無理でも人間の子供たちならいけると思い様子を伺っているようだ。

マユキは考えるゴブリンたちはこっちが気付いているのに気付いていない。これを利用して何とか優位に行動を起こせないかと。。。

「ミーナ、向こうはこっちが気付いてるって気付いてないよな」

「うん、向こうからはこっち丸見えみたいだけどね」

「じゃ、どこにいるか小声で教えてくれ・」

「ジークの後ろ30Mぐらいの木の陰にいるよ」

ジークの後ろ30M位というと今来た小川の方向の木のあたりか。。。マユキはそのままみんなに指示を小声で指示をだす。

「向こうがこちらを狙っているとしたら、こちらが、逆方向に逃げれば追いかけてくると思う、そうすると、追いかけてきて視界のひらけたところに出てくると思う。そこをカウンターで狙う。こちらは逃げているのである程度距離は取れているはず。なので、遠距離攻撃組みは向かって右側に集中攻撃で足を止める。そして、残りの一匹をジークが相手をする。ジークがその一匹と戦闘になる手前に僕がファイアでダメージを与えながら隙を作るからジークが何とかしとめてくれ、そしたら、残り一匹は残りはジークを先頭にして対処できるはずだ。ミーナは女の子で危ないから煙玉を手にして僕たちの後ろに待機、危なくなったら、煙玉をゴブリンにぶつけて逃げてさっきの冒険者たちに助けを求めてくれ。OK?」

全員が頷く。

「では、すこしづつ移動するぞ、ミーナ、ゴブリンが襲ってきたら教えてれ。」

みんながゴブリンと逆の方向に移動するとゴブリンたちもやはり移動してくるようだ。そして、木の陰に隠れていられるぎりぎりのところまで来たところでバッと姿を現し

ギオオオオというかなきり声をあげてマユキたちに向かってきた。

マユキたちは全員、ゴブリンのほうに向き指示通りの動きをする。

マユキは魔法の準備、ジークは向かって左側に向かって剣を構える。ジムとジニーは右側のゴブリンに弓とパチンコを射掛ける。ミーナは煙玉を持って待機。

しかし、弓とパチンコはゴブリンに当たらず。二匹同時にこちらに向かってくる。ジークが前面に立っているので2匹同時攻撃はやばいと思ったその時、

ミーナがすごい勢いの煙玉を投げ、右側のゴブリンの顔面に命中させる。

右側のゴブリン目の前に急に煙が舞い上がり視界を奪ったと思ったら、ゴブリンはそのまま躓いて転んでしまった。そこですかさずジムとジニーは弓とパチンコを射掛ける。

弓はまったく当たらないが、パチンコは何度か当たりゴブリンの視界を奪い続ける。

右側のゴブリンが転んでも気にせずに左側のゴブリンはジークに向かって突っ込んでくる。

ジークは剣を両手で持ちすばやく袈裟切りできるように少し斜めに構える。ゴブリンがジークの目の前に来たその時

「ファイア!!」

力ある声がジークの後ろから聞こえ、炎の矢がゴブリンに向かって飛んで行く。

炎の矢はゴブリンに右肩命中しゴブリンの右肩が少し燃え上がる。其の拍子でゴブリンの動きがジークの目の前で止まる。ジークは其の隙を見逃さずゴブリンに向かって剣を振り下ろす。ジークの一撃は左肩から心臓に向かって振り下ろされゴブリンは絶命する。

ジークとマユキはゴブリンを一匹始末して、もう一匹を確認する。

もう一匹のゴブリンは灰まみれの煙の中転がっていた。

マユキはもう一度、ファイアの魔法陣に魔力を流し込む、ジークはのこりのゴブリンのほうにダッシュをかける。

ゴブリンはジークに気付き何とか立ち上がりジークと対峙しようとする。すると、ジムの放った弓矢がゴブリンの足に当たり悲鳴を上げる。連続でパチンコがゴブリンの顔に命中し再度ゴブリンの視界を奪う。

ゴブリンの動きが止まったところにジークが駆けつけ渾身の一刀で息の根を止める。

・・・・・・・・・・・・

しばらくの沈黙の後、マユキたちは歓喜の歓声を挙げる。

勝利の高揚感の中、暫らく騒いでいると。

「お前たち、大丈夫か!!!!」

森の中からすごい勢いで、さっき出会った冒険者たちが出てきた。冒険者たちは子供たちの声が池の方角から聞こえてきてすぐさま池に戻ったようだ。

皮の鎧を着た少年が見た光景は二匹のゴブリンを倒して喜んでいる子供たちの姿だった。

「これ、、お前たちだけでやったのか・・・・」

「「「「うん!」」」」

男の子たちは満面の笑みでハモル。

「勝ったし、怪我も無さそうだから良しということになるんだろうけど、なんという危険な行為を、誰か一人は逃げて俺たちに助けを呼びにこいよ。かなり危険な行為だぞ!!っで、この二匹のゴブリンどうするんだ。」

少年が言うには、ゴブリンの魔石の剥ぎ取り方教えるから、ゴブリンの左耳をくれということだった。この冒険者パーティは今ゴブリン討伐のクエストをやっていて、討伐証明の証明部位が左耳だそうだ。

「いいですよ。魔石とゴブリンの持っているもの金目のものがあればいいので」

「よし、契約成立だな。」

ゴブリンの左胸を触ると皮膚の浅いところに少し硬いイボのような物があるから、そこのしたあたりを横からナイフを突き刺すとポロっと出て来るそうだ。実際、ジークがやってみても親指の先ぐらいの大きさの少し赤く光った石が出てきた。魔石の位置は魔物によって違うから始めての魔物は戸惑うらしい。マユキはもう一つの獲物であるホーンラビットの魔石の位置についても質問してみた。すると、ホーンラビットの角の根元にあると教えてくれた。でも、ホーンラビットは角も皮も肉もお金になるから血抜きだけして初めの内は冒険者ギルドか解体屋に頼んだほうがいいとおしえてくれた。角も皮も変な解体の仕方をすると値が下がるそうだ。

「耳もらっていくぞ。それと、あんまり危険なことしてると怪我して親なかすぞ無理すんなよな、、、じゃ、またどこかでな。」

若い冒険者たちは、別れの言葉とともに小川のほうに向かって行くどうやら王都にかえるようだ。

「さぁ、俺たちはこれからどうする?」

ジークはみんなに話しかける。

これから、仕事が忙しくなるので次回は年明けになりそうです。

そして、猫の手を借りるのはまだまだ先になりそうです。


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