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猫の手をかりたいです。  作者: たまけん
13/15

マユキは微妙に成長していく。


マユキはイテテと顔をしかめながらミーナに話しかける。


「大丈夫、大丈夫、なんとか勝てたね。」


マユキは立ち上がり、ビッククローラーの方を確認する。

ビッククローラーは上半身がねじり折れ事切れている。身体を包んでいた炎はもう消えている。


「ねえ、マユキ、ジークの麻痺って直ぐに収まる?」

「ビッククローラーの麻痺は、1時間ぐらいで収まるって話だけど、もし1時間で治らなかったら僕がおぶってかえるよ。」


二人は話し合い、ジークが麻痺から治る間にビッククローラーからの魔石の回収、冒険者の遺品の整理、ビッククローラーの巣の探索をすることにした。

ビッククローラーの魔石は、両方の触手の付け根なありマユキは上手にとりだしていく、魔石はゴブリンの魔石より少し大きいぐらいである。採取部位もないのでビッククローラーからの実入りはこれだけであった。


「ゴブリンの魔石ぐらいの魔石二つって、ゴブリン2匹倒した方が楽だよなぁ。責めて二つ纏めた大きさだったら良かったの

に。。。。。」

マユキは一人愚痴る。

「ミーナ!魔石の採取終わったけど、そっちはどう?」

ミーナは、冒険者の亡骸の周りを捜索していた。

「大体終わったけど、二人で見た方が洩れがないから手伝ってよ」

ミーナは手招きしてマユキを呼ぶ、マユキは軽く頷き駆け寄って捜索をはじめる。

二人が捜索して出てきた目ぼしいものは、銀貨4枚、大銅貨五枚、銅貨七枚、片手剣一本、小型盾(バックラー)一個、レザーアーマー一着、冒険者ギルドカード一枚ぐらいである。後は日用品やらなんやらであった。

PC所持していなくて冒険者ギルドカードってことは他国の人間のようだ。ギルドカードも所有者が亡くなっているので名前位しか判らない。だから、判ったのはニルスと言う名前の冒険者だと言うことだけだった。

「マァユゥキィ~、ミィ~ナァ~」

情けない声が二人の後ろの方から聞こえる。どうやらジークが喋れるようになったらしい。順調に麻痺から回復していっているみたいだ。マユキ達はジークにもう少ししたら麻痺が解けると思うから安心して休んでいてくれと声を掛けるビッククローラーの巣の探索を始める。

ビッククローラーの巣は、大きな岩の下の窪んだ所にあった。

その窪みは、ビッククローラーが出てきた事によって、人が屈んで入れる位の穴が空いていた。そしてその奥には何かスペースが有りそうであった。

「ミーナ、僕が中に入ってみるから、周りを警戒してて」

マユキは、そお言ってランタンを取りだし、その穴に入っていった。

穴の中を少し進むと高さは1.5m、幅2m、5m位の空間があった。

その空間には、骨が沢山転がっていた。恐らくほとんどがゴブリン等のモンスターの骨の様だ。人の骨が混じっているかもしれないがマユキには判らない、マユキは更に探索を続けるとにした。錆びた短剣数本と銅貨を数枚見つけた所で諦めてミーナの所に戻ることにした。屈みながら巣から出ていると出口付近でマユキは何かに気付いた。

それは土の上に落ちていても全然汚れていない指輪だった。指輪自体は宝石もなにもついていないシンプルなものであったが、何か不思議な感じがしたので帰ったらマリリンに鑑定してもらおうとマユキは思った、そして恐らくジークはこれを見つけて巣に近づいた所をビッククローラーにやられたんであろう。

マユキがビッククローラーの巣から出て来るとジークは復活していた。

「マユキ、中どんな感じだった?」

ジークはマユキに声を掛ける。

「おっ、ジークもう大丈夫?」

「おう、なんとかな、、、で、中はどんな感じだった?」

ジークは中の様子が気になってしょうがないみたいで、キラキラした目でマユキを見る。

「なにもなかったよ。中は少し広めの空洞になっていて、モンスターの骨と銅貨が3枚あっただけ、、それと」

「マジで、俺も中見てくるから、ちょっとランタンかして」

ジークはマユキが話終えない内に、ランタンを奪いビッククローラーの巣に入っていく。

マユキとミーナは、顔を見合せ苦笑いする。

「で、マユキ、それとの後に何を言いたかったの?」

「それと、これ」

巣の入り口に落ちていた指輪を見せる。

「平凡な指輪っぼいけど、なにか不思議な感じがする。あっちの武器と防具も微かに何か感じるし、帰ったらマリリンさんに鑑定してもらおうよ。」

「そうだね、僕もそう思う。ま、とにかく、この冒険者さん埋葬しよう」

「そうね」

マユキとミーナは、大岩の側の木の下に穴を掘り遺留品と共に埋葬した。

そうしている内に、ジークがビッククローラーの巣から出てきた。

「何もなかった」

ジークは渋い顔をして、銅貨を一枚投げてわたす。

「それだけだった。」

「だから、何もないって言ったのに」

「でもよう」

ジークは名残惜しげに巣の方を見る。

マユキはジークに冒険者を埋葬したことと、指輪と装備をマリリンに鑑定してもらおうと思っていることを話す。本来、物品鑑定もそこそこの金額が掛かるのだがマリリンに鑑定してもらえば無料である。だから、気軽に鑑定なんて言ってられるだが、、、

ジークも復活したし実入りも結構あったから早く帰ろうと言うことになった。


「ちょっと待って、何か近づいてくるわ。」


三人に緊張が走る。


「たぶん、ゴブリンが5匹、あっちの方からくるわ」


ミーナが大岩の向こう側を指をさす。


「ジーク、2匹任して大丈夫か?無理ならにげる。」

「2匹位余裕、3匹でもいけると思う。」


「じゃあ、2匹お願い」と言って、ゴブリン撃退の作戦を話始める。まず、ジークが一人でゴブリンの前に現れてゴブリンの気をひく、ゴブリンたちがジーク目掛けて向かっていくところをマユキとミーナが魔法とダガーの投擲で不意を打つから2匹は倒せると思う。残り3匹、1匹は魔法とダガーの投擲で引き付けて倒すから、ジークが2匹を引き付けて倒す。と言うことになった。

「もうそろそろ、くるわ!」ミーナが二人に声を掛ける。

三人は頷きあい持ち場につく。

ジークはゴブリンに見つけてもらい安い所に、マユキとミーナはゴブリンがジークを襲う時通るのを狙い安い場所にスタンバイするとゴブリンが3匹、ジークに向かって襲い掛かってきた。

予定通りマユキとミーナが横からの不意討ちで倒す。

先頭のゴブリンが棍棒の様な物で襲い掛かって来たとき、またもや、ミーナの声がジークに聞こえてきた。

「ジーク、さがって」

ジークは何も考えずミーナの声に従う。

すると、ジークのいた場所にファイアの魔法と弓矢が飛んできた。

さがったジークをゴブリンが更に追撃してきた。ジークは魔法と弓矢が気になるのかゴブリン相手に受けにまわっている。

マユキの声が響く。

「ジーク、魔法と弓矢は此方で牽制するから、そいつを早く倒して此方を手伝って!ミーナは魔法の牽制お願い!!」

そう言ってマユキは弓矢を持ったのゴブリンに向かって走っていく。弓矢を持ったゴブリンと魔法を放ったゴブリンはマユキの声に気付きマユキを攻撃しようとする。

魔法を放とうとしているゴブリンをミーナがダガーを投擲して牽制し魔法を放てないようにしている。

弓矢を持ったゴブリンは、マユキに弓矢放つ!

弓矢も来ると判っていれば回避出来る様で、マユキは余裕で回避する。そのまま、マユキがゴブリンに向かって行くとゴブリンは弓矢を捨て短剣で襲い掛かってきた。

それを見たマユキは、立ち止まりファイアを放つ、ゴブリンの目の前に炎の矢が現れた其がゴブリンに直撃し燃え上がりゴブリンは倒れる。

ジークもゴブリンを倒しマユキ達の方に走ってくる。

残りは、魔法を放つゴブリンだけだ。

魔法を放つゴブリンは自分だけになったの気付き逃げ出す。

マユキ達は逃げるゴブリンは追わなかった。それは、自分たちがこれ以上の危険は無理だと判断したからだたった。こうしてマユキ達は少しづつ出来ること、出来ないことの境目を経験し成長していくのであった。

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