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猫の手をかりたいです。  作者: たまけん
12/15

マユキは何かをつかむ。

マユキ達は地図を確認し池から東の方に向かって探索を開始する。

冒険者ギルドで売っている地図に載っているぐらいの場所だからいまのマユキ達のとっては注意を払えばそう問題は無さそうであった。

しばらくすると、小高い丘が見えてきた。

「あの丘じゃないか。」

ジークは丘にむって指をさす。

「そうみたいだね」

マユキは軽くうなずく。

ミーナは相変わらず、あたりの気配を感知しようと集中している。

丘の麓につくと、洞窟を探すために地図を確認する。

地図には丘に洞窟の絵が描いてあるだけで詳しい位置が描かれていない。マユキ達は現在地を地図に書き込み丘の周りを探索することにした。

「ここに目印を残しておいて、まず、丘を時計回りに一周してみよう」

ジークがマユキ達に声をかける。

マユキとミーナはかるく頷き探索を始める。

地図には小さな丘のような絵が描かれているだけであったが実際に探索してみると結構大きい、しかも、周りを気にしながらでの歩みでは、なかなかスピードが上がらなかった。

丘の反対側ぐらいに達したところでマユキがジークとミーナに話しかける。

「このままのスピードじゃ夕方までにこの丘を一周するのは難しい、一旦戻ろう。この丘は逃げないし何日かかけて探索しようよ」

「いや、今ちょうど半分くらいだとすると一周しても何とか夕方には戻れるんじゃないか?」

「私はマユキの意見に賛成!探索しながらだと、どうしてもペースが落ちるし突発的な出来事が起これば無事に戻ることができなくなるかもしれないし・・・」

「俺たち結構強くなったし、行けるって!!!」

「ジーク、ジムのことを思い出せ!油断すると何があるかわからない、次何かあったらもうこんなことできなくなるぞ。」

「わかったよ」

ジークはしぶしぶ了承した。


キラッ


マユキは目印を残して戻ろうかとしていた時、何か光るものを感じた。

「ちょっとまって、今何か光らなかった??」

「私は何も感じなかったけど何かあるのかしら」

「ちょっと調べてからかえろうぜ」

三人は頷きあい、マユキの言う光を発する方向に向かって歩き出す。

すると丘から少しはなれたとことに大きな岩があり鎧と剣、白骨化した遺体その他が転がっていた。どうやら剣に太陽の光が反射して光っていたようだ。

三人は大きな岩のそばまで行き遺体の確認をすることにした。冒険者ならPCもしくはギルドカードを所持しているはずだから、冒険者としてできうる限りは冒険者の身元の確認と報告の義務が発生する。無論、自分自身を危険にさらしてまでと言うわけではないが、遺品等は発見者のものとしても良いことになっているのでマユキ達は確認することにした。

遺体は大きな岩のそばに横たわっており、その周りには日用品が散らばっていた。

戦闘したあとにも見受けられるがなんだか不自然だ。

マユキが考えを巡らしているうちにジークが遺体の遺留品の物色を始めた。マユキも考えるのやめジークと一緒に遺体の周りを確認し始める。

すると、ジークが岩のそばのくぼみに何かあるのを発見した。

「なんかあったぞ。」

ジークがその何かを取ろうと近づいたその時、、、

「いけない、ジークそこから離れて!!」

ミーナが声を上げる。

ジークは、ハッと身構える。。。。。が、もう遅かった。

ジークの近づいた窪みから太い鞭のようなもの飛び出しジークの体を巻き付ける。

ジークは暴れるが身動きができない状態だ。

ミーナがダガーを鞭のようなものに投げつける。ダガーが鞭のようなものに命中するが切断することができずに刺さる。

ミーナはもう一度、同じところに向けてダガーを投げるが、も言う一本鞭のようなものが出てきてはじき返される。

そして、魔物が姿を現した。

魔物は大きさ2メートルをゆうに超え、姿は土色をした芋虫のようなナメクジの様な形をしている。どうやら、冒険者の遺体をエサにほかの冒険者を待ち構えていたようだ。

マユキはマリリンの図書室で読んだモンスター図鑑からこのモンスターの情報を思い出す。

「このモンスターは【ビッククロウラー】だ!!二本の大きな触手で攻撃捕食する。」

鞭のようなものは、ビッククロウラーの触手だったようで一本はジークを巻きつけたまま、もう一本でミーナに攻撃を仕掛けてくる。

ミーナは振り下ろされる左の触手をバックステップで回避すると同時に、ジークを捕まえている右の触手にダガーを投げつける。

ダガーは先に投げたダガーの付近に刺さる。

ビッククロウラーはそれでもジークを放すことなく左の触手だけでマユキとミーナに攻撃をかけてくる。

マユキはビッククロウラーから少し距離をとりファイアの魔法を放つ。

炎の矢がビッククロウラーに向かって飛んで行く。

だが、炎の矢は左側の触手に簡単に払い落とされる。

その隙をついてミーナがダガーをジークを捕まえている触手に向かって投げる。

ダガーは先に刺さっているダガーの付近に刺さり、ついにジークを捕まえきれなくなりビッククロウラーはジークを放す。

ジークは地面に転がり、ヒクヒクと痙攣している。

「ミーナ、言い忘れたけどビッククロウラーの触手には麻痺毒があって、抵抗に失敗すると暫らく麻痺して動けなくなるから気をつけろ!!」

「言うのが遅い!」

ミーナは顔を引きつらせる。

「マユキこいつに弱点とかないの?」

マユキとミーナは反対方向に別れ両側からビッククロウラーを牽制しあう。

「火が苦手みたいなんだけど、いまの僕のファイアではビッククロウラー本体まで届かないよ」

マユキは剣でなんとか触手を防いでミーナに話しかける。

「そう、火が弱点なのね」

そう言うとミーナは冒険者の遺体のそばに走りより、落ちているランタンを拾いビッククロウラーの真上に放り投げる。

ランタンはこうを描くようにビッククロウラーの真上に落ちて行く、それを防ごうと触手がランタンを払いのける。そのときランタンが割れ中の油が飛び散りビッククロウラーにかかる。

「いまよ、マユキ!」

ミーナの声と同時にマユキの力強い声が響く。


ファイア!!


炎の矢がビッククロウラーに放たれる。

やはり炎の矢はビッククロウラー本体に届く前に触手に打ち落とされる。。。。。が、ランタンを払い除けた時に被った油に引火し身体全体に火が燃え移る。

ミーナはバックパックからランタンの油瓶を取りだしビッククローラーに投げつける。

油瓶はビッククローラーに命中しビッククローラーは大きく燃え上がる。

マユキはファイアで追い討ちを掛ける。

ビッククローラーはキーンと耳にくる音にならない鳴き声をあげ暴れまわる。

それを見てミーナは、ジークが被害に遭わないようにジークを引き摺ってビッククローラーから遠ざかる。

マユキは、触手に当たらないようにビッククローラーの後ろに回り込み剣を構え、そして襲い掛かる。

その時、マユキは何か違和感を感じた、スッと踏み込み剣を振り下ろす時、ロイの素振りが頭を過る。マユキの身体が剣の扱い方を理解したかのように、マユキの剣は滑らか動きを見せてビッククローラーに振り下ろされた。


マユキの剣はビッククローラーの半ばまで達した所で止まった。


マユキは、これで決まったと思ったのか一瞬動きを止めた。そしてビッククローラーから剣を抜こうとするが肉に挟まってうまく引き抜けない。力を入れようとビッククローラーに少し近づこうとしたとき、


「危ない!」

ミーナの叫び声か聞こえる。


マユキの目の前に触手が迫る!


マユキは咄嗟に両腕で頭を庇い後ろに飛び退くが少し触手がかすり後ろに飛ばされる。


マユキに袈裟切りされ身体の半分まで傷が入っていたビッククローラーはマユキに向けて放った触手が空を切り、そのまま遠心力で自身の身をネジ切り事切れる。


「マユキ、大丈夫!!」

ミーナはマユキの元に走りよる。


「大丈夫、大丈夫、なんとか勝てたね。」

マユキはイテテと顔をしかめながらミーナに話しかける。






冒険の始まりは、やはり芋虫的な何かですよね!


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