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Moon Cat  作者: 猫又コロン
Moon Catという人物
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入学式~宮月雅人 後編~

HRも終わり下校時間になった。でも、大園蒼は起きる気配がない。

自分の荷物をカバンにしまい終えもう一度、大園蒼の方を見ると担任の栗原くりはらが大園蒼を起こしていた。


やっと起きた大園蒼は誰もが息を飲み込むほどの美少年だった。そいつはミルクティ色の髪と同じ色の瞳。

寝ているときよりも確実に周りの空気の輝きが増している気がする。

そいつの発した声は少し高く、それでいて心地のいい声だった。

そしていかにも天然っぽい。




ってか、かんな奴に学力で負けるとか(←本日二度目)





よく聞いてみると入学式の話しをしだした。



「え??新入生代表??何ですかそれ?」


おいおい、新入生代表サボったと思ったら知りませんだと?

なんかムカついた。



「そしたら誰が新入生代表やったんですか?」


「俺だよ」


気がついたら話に加わっていた。


それから、打算のない満面の笑みでありがとうと大園蒼は言った。

まだ眠いのか大園蒼はとろんとした目であくびでもしたのか、若干潤んでいた。

そんな顔で(しかも満面の笑顔)でありがとうなんて言われたら男でも女でも見入ってしまうだろう。




それから、璃音と要も話に加わってきた。

話ているうちにこいつは、俺達特殊刑事隊の事をほとんど知らないという事が分かった。俺たちは自分でいうのもこっぱずかしい気もするがそれなりに有名人だ。

警察では他にはない隊のためよくテレビで報道された。しかし有名になった理由はそれだけではないと思う。

特殊刑事隊のメンバーは三人。しかもまだ高校に入りたてのガキ。それでも数々の難解な事件を解決してきた。そして何より、三人ともタイプの違うイケメン。

もちろん自分の顔が整っているのは自覚がある。そりゃ、女どもにカッコイイってずっと騒がれ続けたら嫌でも自覚する。





要と璃音が騒いでいるうちに担任に『後は俺たちに任せといて下さい』と迷惑そうな顔をしていたので自分の仕事に戻させた。



そしたら、自己紹介をさせられた。要が俺の事をみやびと呼べと勝手に決めた。変な名前を付けられそうになったから絞めておいたが。

しょうがないから雅と呼ばれることにした。不愉快だがな。


大園蒼は自分の事は蒼と呼べと言ってきた。笑顔と一緒に。


不覚にもドキッとしてしまったのはしょうがないと思う。





ここまでお読みいただきありがとうございました。

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