桜の花びら
視点が途中で変わりま~す
別に、私自身が発光して消えてるわけじゃないんですよ~。これが!
私の姿をした人形を私の魔力で作りだし、その人形が光の粒子になってる間に全体の死角になる位置からその場を去る。
だってさー、もし仮に私が光の粒子になったとしてその後私の身体はどうなるのってなるよね?
あと、これを使う時は自爆するのと同じだからそのまま死んじゃうんだよね~。
いやー、ホントロマンチックに死にたい時に使うみたいだね。これ。
という、今の私は自室のソファーで夢うつつ。
ま、2日連続はさすがにキツイわ~
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雅side
―――――――事件から数時間前
「くそ!なんで消えたんだ!?」
「ここに映ったカメラからにも何にも情報が得られませんしね」
「髪の入ったビンをあけた瞬間消えてなくなったって.....どうして」
どうしてこうなったんだ。証拠。Moon Catにつながる証拠なんだぞ。やっと尻尾を掴んだと思ったんだぞ!?
なのに、なぜ!??
「つ、月宮さん!!大変だよ!!これ、見て!!」
室内に荒々しく入ってきたのは俺よりも一回り以上年上の他部署に所属する人だった。それなりに人望が厚く、人を引き付けやすい性格の人だ。
「どうしました?田村さん。そんなに慌てて」
すっと、息を切れさせながら指紋を付けないように袋に入れられた一枚のカードを渡してた。
「っ!!予告状」
差し出されたカードはMoon Catからの予告状だった。
いや、でもなぜ急に?昨日の事件では予告状なんてなくて、だから要が朝のテレビで........
そこまで考えて要を振り返ってが当の要はなんで見られたのかが分からないのか頭に?マークがうざったく飛び交ってた。
でも、そのテレビを見た奴からのいたずらかもしれない。
「ねえ、雅。その予告状なんて書いてあるの?」
璃音が俺の手元を覗きながら尋ねてくる。
「『今日午後十時、天橋宝石店にて“月の涙”をいただきに参ります。Moon Cat』と書いてあった」
「でも、いたずらかも知れないじゃん」
そういうと璃音は再びカードに目を移し、その視線を追うように俺もカードに視線を移すとカードが
「「「「ない!!!?!?!??」」」」
その代わりに、手にあったのは一枚の淡い桃色の桜の花びらだった―――――――――――
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「そういえば、あの予告状ちゃんと元の姿に戻ったかな?ふふ」
淡い桃色の一枚の花弁を思い浮かべ静かに瞼をおろすのであった。
ここまで読んで下さりありがとうございました。