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通学電車

作者: 新木吾妻

ド素人の為、読み苦しいと思いますがよろしくお願いします、ベタな設定の短編を書いていきたいと思います。


『二番線に電車が参ります、白線の内側までお下がりください』


通勤通学でごったがえす駅のホームでいつもの場所で並んでいるといつもの電車が来た


この電車に乗るのも二年目になる、一年の頃は特に乗る電車は決めていなかったが最近この時間のこの車両に乗る事を決めている

理由は…


ガタン、ガー


電車が到着して扉が開き人の波に飲まれる、この電車は朝のラッシュでも特に混む電車だ

俺はいつも扉の近くに立つ事にしている…

その反対側、俺がこの車両に乗る理由が居た


俺より前から乗っている違う学校の名前も知らない娘…この娘に会いたいから少しだけ早起きする様になった

最初はかわいいなぁくらいにしか思わなかったが気が付いたらいつも彼女を見ていた

彼女を見る様になったのは4月から、おそらく一年生だろう…真面目でおとなしそうな印象でいつも下を向いて壁際に居る



今日もいつものところでうつ向いている、俺は3つ目の駅彼女は制服から見て隣の高校だから4つ目の駅で降りる


(はぁ、これじゃぁストーカーと変わらないな…)


『次は〜久住〜久住〜』


心の中でもひとりごちていると次の駅に着いた、ここは乗り換え駅なので乗って来る人も沢山居る


(うゎ、今日はいつもより人が多い様な気がする…)


人垣に押されて彼女の方まで来てしまった


(ヤバイ…近すぎる…)


壁際の彼女に覆い被さる様になってしまった、壁に腕を着いて何とか堪える、


(うおぉ、いつもはこんなに混まないのにぃ)


彼女はうつ向いておどおどしている…様な気がする


(近くで見るとやっぱりかわいい…)


体は限界が近いが頭の中はまだ余裕があるようだ…



『次は〜東久住〜東久住〜』


(ここも住宅地がある駅なので乗車率が高い…ヤバイ…)


どたどた〜


(うおおおぉぉぉ、来たぁぁぁぁ)


後ろから物凄い圧力がかかってくる、このままだと彼女に密着してしまう…そんな事して彼女に嫌われたくない!ヘタレな俺の意地だ!


(うおぉ、腕が折れるぅ!)


必死に腕を着いて彼女に空間を作ってあげる…


彼女がちらっと俺を見た様な気がするが俺はそれどころではない

多分面白い顔になっちゃってるんだろうなぁ俺…


『次は〜久住ヶ丘〜久住ヶ丘〜』


(よしっ、俺の降りる駅だ、この駅は学校があるから空いてくれる筈だ)


扉が開いて背中の圧力がやわらぐ


俺も降りなくてはと出口の方へ体を滑り込ませる

降りる時に彼女を見ると


「あっ…」


彼女と目が合ってしまった…


ガーガタン


「あっ!」


うわっ降り損ねた!


電車の中の人達の視線がなんとなく痛い…


彼女の方もなんとなく見れない…


意気消沈のままうなだれていると


『次は〜清海〜清海〜』


引き返す為に俺も降りる


(彼女に変なヤツって思われちゃったかなぁ)


彼女から逃げる様に反対側のホームに滑り込む


「……あの…」


「えっ?」


彼女だ!


「さっき…ありがとう」


「う…うん」


「え…と…また…明日」


「えっ…うん、また明日」


彼女は走って行ってしまった…

俺は階段の方を見つめたまま固まってしまった…心臓がうるさい…

遅刻は確定だけど…


「ははっ」


近くのおばさん達がヒソヒソ話してる


でも俺の顔はにやけたままだった


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― 新着の感想 ―
[一言] ベタですが、読み終わったあと2828してしまいました。 私は好きです、こうゆう作品。 頑張って長いお話も書いてみてくださいね。
[一言] うきゃきゃきゃぁぁぁ!! おもしれぇ。 ↑アホになりました。すいません。
2008/03/20 13:47 退会済み
管理
[一言] 面白いです。がんばってください
2007/06/14 16:32 みかんマン
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